「
日経新春杯・G2」(19日、中京)
ダービー4着以来となる
サンライズアースは16日、栗東坂路で併せ馬。力強い脚さばきで僚馬にきっちりと先着を決め、好仕上がりをアピールした。キャリアわずか4戦の明け4歳馬。重賞初制覇を飾り、飛躍の一年に向けて好発進を決める。
8カ月ぶりの復帰戦となる
サンライズアースが、池添を背に栗東坂路でパワフルに駆けた。栗毛の巨漢馬は力感あふれるフォームを繰り出して4F53秒7-38秒4-12秒2を計時。
ルージュシェノン(6歳2勝クラス)に1馬身先着を決めた。
「坂路では動かないと聞いていましたが、この馬なりに動けていました。前の馬について行って気を抜かせないように。先週に続き、いい動きでした」と池添は納得の表情だ。動きを確認した石坂師も「跳びが大きくて、コースでは動けても(これまで)坂路ではモタつく時がありました。これだけ動けば十分ですね」と満足げに話した。
明け4歳を迎えて進化の跡を見せたが、ここまでの道のりは山あり谷ありだった。新馬戦Vから
ホープフルSに挑戦するも左前挫石で取り消し。立て直した
すみれSでは、のちの
京都新聞杯覇者
ジューンテイクを封じてV2を飾ったが、続く
皐月賞は荒ぶる気持ちを抑えられずに12着と大敗した。それでもダービーは15番人気の低評価に反発。粗削りなレースぶりながらも4着に食い込み世代上位の力を誇示した。
しかし、その後も順調とはいかず、今回はダービー以来の実戦。昨年末から細心の注意を払いつつ、入念に乗り込んで動ける態勢を整えてきた。「気性面は…ちょっとだけ大人になってきたかな」と指揮官が苦笑いしながら漏らすように、不安は完全に消えたわけではないが、「今が540キロぐらい。太め感はなく、成長分」と胸を張るように馬体はさらに充実した。まだ底を見せていない未完の大器。ここから頂への階段を上っていく。
提供:デイリースポーツ