船橋競馬場で1月22日(水)に行われる
ブルーバードカップから、ダート三冠に向けた戦いが本格化する。昨年は
羽田盃を
アマンテビアンコ、
東京ダービーを
ラムジェットが勝ち、秋の
ジャパンダートクラシックは米国遠征帰りの
フォーエバーヤングが制した。いま一度、昨年の結果を振り返るとともに、ダート
グレード競走を中心に三冠の競走体系を整理しておきたい。
■
ブルーバードC 1月22日(水) JpnIII・船橋ダ1800m
出走枠:中央3頭・地方11頭
1着となった「地方所属馬」には、
羽田盃への優先出走権が与えられる。
JRA所属馬が勝っても出走権利は得られないが、三冠前哨戦の
京浜盃、
雲取賞はいずれも
JRAの出走枠が3頭の狭き門であり、ここで賞金加算をすれば
トライアル出走に確実性が増す。昨年は牝馬の
アンモシエラが白星を飾った。
■
雲取賞 2月19日(水) JpnIII・大井ダ1800m
■
京浜盃 3月26日(水) JpnII・大井ダ1700m
出走枠:中央3頭・地方13頭
5着以内に入った
JRA所属馬上位2頭、および地方所属馬の上位2頭(着順は問わない)に
羽田盃への優先出走権を付与。同レースの中央出走枠は4頭のため、いずれかで権利を獲得することがほぼ必須となる。ただし、
京浜盃の
JRA所属馬は、「
雲取賞に出走していない馬の中で収得賞金上位(500万超)の馬が優先」という制限があり、
トライアル両方に出ることは難しい。
■
羽田盃 4月29日(火) JpnI・大井ダ1800m
出走枠:中央4頭・地方12頭
雲取賞、
京浜盃で得た優先出走権を持っている
JRA所属馬で4頭の出走枠が埋まらない場合、先の2競走で5着以内となった上位馬→収得賞金順での選定となる。昨年は8頭での争いとなり、
雲取賞2着からの臨戦だった
アマンテビアンコが勝利。ここで5着以内となった
JRA所属馬の上位3頭、および地方所属馬の上位3頭(着順は問わない)には、
東京ダービーへの優先出走権が与えられる。
■
ユニコーンS 5月3日(土) GIII・京都ダ1900m
昨年から京都ダ1900mでの開催となり、施行時期も1カ月ほど早まった。2着以内となった
JRA、地方所属馬それぞれ1頭に
東京ダービーへの優先出走権を付与。昨年2着の
サトノエピックは権利を手にできなかったが、
アマンテビアンコが
東京ダービーを回避したため、同レースへの出走が叶った。
■
東京ダービー 6月11日(水) JpnI・大井ダ2000m
出走枠:中央4頭・地方12頭
羽田盃、
ユニコーンSで得た優先出走権を持っている
JRA所属馬で4頭の出走枠が埋まらない場合、
羽田盃5着以内または
ユニコーンS2着以内となった上位馬→収得賞金順での選定となる。昨年は
ラムジェットが重賞連勝で春の3歳ダート王者に輝いた。
■
レパードS 8月10日(日) GIII・新潟ダ1800m
以前と開催時期や条件に大きな変わりは無い。
JRA所属馬、地方所属馬を問わず、勝ち馬には
ジャパンダートクラシックへの優先出走権が与えられる。昨年は
ユニコーンSで3着に敗れた
ミッキーファイトが、ここで初タイトルを手にした。
■
不来方賞 9月2日(火) JpnII・盛岡ダ2000m
出走枠:中央5頭・地方11頭
かつてはダートG1、近年は地方限定重賞として行われていたダービー
グランプリと、伝統の重賞だった
不来方賞を統合して、昨年からダート
グレード競走化。出走は収得賞金順となる。
JRA所属馬、地方所属馬を問わず、勝ち馬には
ジャパンダートクラシックへの優先出走権を付与。昨年は
サンライズジパングが快勝し、三冠最終戦へと駒を進めた。
■
ジャパンダートクラシック 10月8日(水) JpnI・大井ダ2000m
出走枠:中央7頭・地方9頭
これまで7月開催だった
ジャパンダートダービーを改称、10月上旬に移設した。出走枠は以前と変わらない。
不来方賞と
ユニコーンSの1着馬以外は、収得賞金順での出走となる。1着馬に
JBCクラシックへの優先出走権が与えられるようになり、Road to JBCの役割も持つことになった。昨年は
フォーエバーヤングが完勝。海外遠征のため春二冠には不出走だったが、ひさびさの国内戦で能力の高さを改めて示した。
今年もいよいよ始まるダート三冠への道。未来のダート王者はどこに眠っているのか。競走体系を頭に入れて、前哨戦からレースを楽しみたい。
【競走体系】
ブルーバードC
↓
雲取賞京浜盃↓
羽田盃↓
↓
ユニコーンS↓ ↓
東京ダービー↓
↓
レパードS・
不来方賞↓ ↓
ジャパンダートクラシック↓
古馬との対決へ