「
日経新春杯・G2」(19日、中京)
伝統のハンデG2を制したのは4番人気の
ロードデルレイ。中団追走から直線で一気に先頭を奪うと、最後は後続に3馬身差をつける圧勝劇。5歳を迎えて念願の重賞タイトル奪取に成功した。2着は3番人気の
ショウナンラプンタ、3着には7番人気
マイネルエンペラーが入り、1番人気の支持を受けた
ヴェローチェエラは4着に終わった。
念願のタイトル奪取へ、
ロードデルレイが力強く抜け出した。ハナを切った
メイショウタバルが前半5F57秒7という
ハイラップを刻むなか、道中は中団でじっと我慢。4角手前から馬群を割って一気にスパートを仕掛けると、直線はラ
イバルを寄せつけない独壇場に。最後は2着
ショウナンラプンタに3馬身をつけて重賞初制覇を飾った。
「すごくうれしいです。デビュー戦から(坂井)瑠星先輩、(川田)将雅さんが教育してくれていたことが伝わりました。折り合い面で少し難しいところはありますが、(ハイペースでも)勝負に行きました。直線も進路があいていましたし、いい競馬ができました。今後が楽しみな馬です」。前走に続く2度目のコンビで結果を残した西村淳は、快勝劇を充実の表情で振り返った。
デビュー3連勝で挑戦した
神戸新聞杯で4着と好走した素質の持ち主。以前から能力は高く評価されていたが、昨年は
鳴尾記念を左後肢ハ行でレース直前に除外となり、その後は夏負けが尾を引き、
アンドロメダS、
中日新聞杯と勝ち切れないレースを続けていた。
苦労を乗り越えての重賞Vに、中内田師は「もともと期待していた馬。ここ2走は強い馬に負けながらも、しっかりと走ってくれていましたから。抜け出すのが早くてソラを使いましたが、それでも勝ち切ってくれました」と、ようやくたどり着いたタイトルに安どの表情を浮かべた。
秘めたる能力を全開させてのG2制覇で、確かな手応えをつかんだ
ロードカナロア産駒。『デルレイ=王』という馬名のごとく、王道を歩んでG1の頂を目指す。
提供:デイリースポーツ