デビュー40年目を迎えた横山典弘騎手が、マテンロウレオ(牡6、栗東・昆貢厩舎)でアメリカジョッキークラブカップ(4歳上・GII・芝2200m)で3年ぶり8勝目を狙う。

　横山典弘騎手はこれまでAJCCに22回騎乗。91年にメジロモントレーで初参戦初制覇を果たした。その後も97年にローゼンカバリー、05年にクラフトワーク、07年にマツリダゴッホ、09年と10年にネヴァブション、そして22年にキングオブコージで制し、歴代最多となる7勝を挙げている。

　今年のパートナーはマテンロウレオだ。過去20戦のうち、18戦で騎乗。22年にはきさらぎ賞とアンドロメダSを制している。その後は2年以上も勝利から遠ざかっているが、前走の中日新聞杯では58.5kgの酷量に耐えて3着に健闘。アタマ差先着を許したロードデルレイは先週の日経新春杯を圧勝しており、着順以上に中身の濃い走りだったといえる。今回は相手がもう一段階強くなるものの、立ち回り一つで上位争いになっていい。

　昨年の日本ダービー馬で、主戦を務めるダノンデサイルも出走するが、先約のあったマテンロウレオに騎乗する東のレジェンド。全てを知り尽くした難敵に、どんな策で挑むのか。名手の手綱捌きに要注目となる。