GI馬の意地を見せたい。22年の
大阪杯を制した
ポタジェ(牡8、栗東・
友道康夫厩舎)が、
アメリカジョッキークラブカップ(4歳上・GII・芝2200m)で約1年10カ月ぶりの実戦を迎える。
ポタジェは
父ディープインパクト、
母ジンジャーパンチ、母の
父Awesome Againの血統。母は07年のBCディスタフなどG1を6勝した名牝。同年には米最優秀古馬牝馬に選ばれている。さらに半姉の
ルージュバックは16年の
毎日王冠や17年の
オールカマーなど、重賞を4勝。半弟の
テンカハルも23年の
ブラジルCを制している。この血統が評価されて、18年のセレクトセール1歳では1億9000万円(税抜)の高値で取引された。
ここまで21戦6勝。3歳夏から1勝クラス、2勝クラス、3勝クラス、リステッドの
白富士Sと4連勝。重賞でも
新潟大賞典で2着、
天皇賞(秋)で6着など好勝負を続け、5歳時の
大阪杯でGI初制覇を果たした。ただ、その後は6戦して全て掲示板外。しかも今回は23年の
大阪杯で10着に敗れて以来、約1年10カ月ぶりの実戦となるだけに、評価は上げづらいところだ。
今年で66回目を迎えるAJCCだが、8歳以上は未勝利。84年の
グレード制導入以降に限ると、09年の
エアシェイディ、10年の
シャドウゲイト、11年の
ミヤビランベリ、13年の
トランスワープ、24年の
ボッケリーニで5回ある2着が最高着順となっている。
ポタジェは休み明けを克服し、そして年齢の壁を乗り越え、史上最高齢Vを成し遂げることができるか。古豪の走りにエールを送りたい。