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02年、03年に根岸S連覇 ダート競馬を変えたサウスヴィグラスとその産駒たち

  • 2025年01月28日(火) 07時30分
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 今週末は根岸ステークス。現在のJRAダート重賞で3番目に古い歴史を持ち、ワシントンカラーブロードアピールなど、数々の名馬が白星を挙げてきた。中でも02年、03年に連覇したサウスヴィグラスは、ダート競馬の歴史を変えた一頭と言ってもいい。

 重賞初制覇が6歳1月と遅咲きではあったが、同年3月の黒船賞から全国のダート短距離重賞を総ナメ。翌年も勢いはとどまるところを知らず、根岸Sを連覇したほか、北海道SCで7つ目のタイトルを獲得。続く東京盃は2着に敗れ連勝がストップしたものの、JBCスプリントで短距離王者にふさわしいラストランを飾った。

 現役時代もさることながら、種牡馬として驚異的な活躍。とりわけ地方競馬では、“1強”ともいえる成績を残した。09年にスパロービート船橋記念を勝ち、産駒の重賞初制覇を飾ると、同年暮れにはラブミーチャン全日本2歳優駿を制覇。産駒のすさまじい勢いと、比較的安価な種付け料が相まって、生産地では人気が爆発。後年の驚異的な活躍、成績につなげていく。

 JBCスプリントの父仔制覇を達成したコーリンベリーサブノジュニアなど、父に似て短距離向きの産駒が多く、「ダートの短距離はサウスヴィグラス」の格言も生まれたほどだが、後年には中距離路線の活躍馬も登場。13年度産のタイニーダンサーエーデルワイス賞(ダ1200m)と北海道2歳優駿(ダ1800m)を連勝し、翌年には関東オークス(ダ2100m)を制した。14年度産のヒガシウィルウィン東京ダービー(ダ2000m)、ジャパンダートダービー(ダ2000m)の南関東二冠。2歳時の1勝を除きすべてマイル以上で白星を挙げ、父とは異なる舞台で結果を残した。

 ほかにも、テイエムサウスダンナムラタイタンアークヴィグラスカイロスなど、00年代~10年代に全国のダート競馬を彩った馬たちは、その多くがサウスヴィグラス産駒だった。12年、15年~21年と計8度の地方競馬リーディングサイアーを獲得。一時代を築いた名種牡馬だったが、18年3月4日にこの世を去った。現7歳がラストクロップとあって、産駒は大きく数を減らしている。昨年は地方リーディングサイアーTOP20からも陥落。シニスターミニスターホッコータルマエらがリーディング上位を賑わせており、新時代突入を実感させる。

 昨年の京浜盃を勝ったサントノーレは母父がサウスヴィグラス。ブルードメアサイアーとして、初のグレード重賞制覇だった。そのほか、昨年のハイセイコー記念を勝ったスマイルマンボ、兵庫でデビュー4連勝のオケマルも同じく母父に名を刻む。今後は次世代の馬たちがスピードとパワーを伝えていく。またいつの日か、リーディング争いを賑わせるような、サウスヴィグラスの血を引く快速馬、名種牡馬が現れて欲しい。

みんなのコメント 9件

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  • mimumoさん

    ダート重賞増やそうぜ。年間15競走しか無いし、1200Mは1年間でカペラしかないし。

  • アリシアさん

    私が競馬にハマったきっかけになった馬です。

    6歳になってから才能を開花すると交流重賞を中心に連戦連勝。破竹の勢いでした。

    ラストランのJBCスプリントは、マイネルセレクトの猛追をハナ差で凌いで有終の美を飾りました。

    実はこの年のJBCスプリントは、大井競馬場の改修工事で10M短い1190Mで施行されました。

    最後の最後にG1馬になれたのは、長く頑張ってきたヴィグラスへ競馬の神様からのちょっとしたプレゼントだったのかもしれません。

  • ロージーライフさん

    サウスヴィグラス、スターリングローズ、ノボジャック、ブロードアピール。個人的にダート短距離界が最も熱かった時代。。

  • ばんじょーさん

    父のエンドスウィープはサンデーサイレンス全盛の頃に輸入され、他にアドマイヤムーンやラインクラフトなどを輩出した名種牡馬だったが惜しくも若くして亡くってしまった。
    サウスヴィグラスやアドマイヤムーンからサイアーラインを繋ぐ種牡馬が出て欲しいと思うが、ここまで来ると苦しいか。

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