「
報知グランプリカップ・S3」(23日、船橋)
出遅れた上に、初コースだったが何のその。1番人気の
キングストンボーイが好タイムで重賞連勝。「第37回
かしわ記念・Jpn1」(5月5日・船橋)の優先出走権を獲得した。2着には内から急追した3番人気の
ムエックスが入り、上位2頭には「第70回
ダイオライト記念・Jpn2」(3月12日・船橋)、「第28回
京成盃グランドマイラーズ・S1」(3月11日・船橋)への優先出走権も与えられた。3着は2番人気の
サンテックスとなった。
前走に続いてやはりゲートは出なかった。いや、出ないなんてもんじゃない。最内枠の出遅れは
キングストンボーイにとって致命傷と思われたが、さすがは名手・御神本。慌てることなくスッと後方へ下げ、上手に外へ持ち出して好位へ押し上げた。
自身の今季重賞初Vで区切りの90勝目とした主戦は「あそこまで出ないとは想像してなかったけど、リカバリーの仕方はイメージしていたし、思った以上にうまくいった」と涼しい顔。直線で早めに先頭へ立ち、最後は内から迫ってきた
ムエックスを抑えた。「
サヨノネイチヤを負かした前走がフロックでなかったことを証明できた。これで交流重賞を含めて挑戦できる」と言い切った。
今後は
ダイオライト記念を視野に調整。渡辺和師は「
ミックファイア、
セイカメテオポリスに
キリンジも来たし、うまく使い分けながら。一番争いをしていきたい」。“ウチの厩舎が今年の南関東をリードして行く”という意志を確かなモノにした。
提供:デイリースポーツ