すばるSを圧勝した
フリームファクシ(牡5、栗東・
須貝尚介厩舎)が、
根岸ステークス(4歳上・GIII・ダ1400m)で2年ぶりの重賞2勝目を狙う。
フリームファクシは父
ルーラーシップ、
母ライツェント、母の
父スペシャルウィークの血統。半姉の
ディアドラは17年の
秋華賞、19年の英G1ナッソーSの覇者。祖母は名繁殖牝馬の
ソニンクなので、
ロジユニヴァースや
ソングライン、
ノーザンリバーや
ランフォルセと同じ牝系の出身となる。21年のセレクトセールでは1億4000万円(税抜)で取引された。
ここまで17戦5勝。2戦目から3連勝で
きさらぎ賞を制覇。クラシックの有力馬と目されたが、
皐月賞以降は10連敗を喫した。しかし、ここで陣営の英断が吉と出る。ダート初挑戦となった3走前のコールドムーンSが4馬身差の大楽勝。続く
ベテルギウスSは1800mへの距離延長が堪えたのか、7着に沈んだものの、1400mに戻った前走の
すばるSを快勝し、ダート界の新星誕生を改めてアピールした。今回は中1週→中1週→中2週の詰まったレース間隔がカギだが、能力全開なら十分に好勝負になるだろう。
金子真人ホールディングス(株)の所有馬では、
ブロードアピール、
クロフネ、
サイレントディール、
ハヤヤッコに続き、5頭目となる芝ダート双方での重賞制覇となるか。大目標となるフェブラリーSに向けても、弾みがつくレースを期待したい。