「根岸S・G3」(2月2日、東京)
新星誕生だ。砂に矛先を向けて3戦2勝の
フリームファクシ。得意の千四で重賞Vを狙う。
異父姉には17年
秋華賞、19年ナッソーSと日英G1を制した
ディアドラがいる良血馬。未勝利Vから3連勝で
きさらぎ賞を制したが、順風だったのはそこまで。
皐月賞9着、ダービー10着と一息に終わり、その後はリステッドでも2、3着が精いっぱい。4勝目に手が届かず、ダートへとかじを切ったのがデビューから15戦目だ。59キロの重い斤量を背負ったコールドムーンSを4馬身差で勝利し、M・デムーロも「何もしていない。乗っていただけ」とあきれるほどの強さだ。
続く千八の
ベテルギウスSは伸びを欠いて7着に敗れたが、千四に戻した前走の
すばるSで3馬身差V。即反撃し、須貝師も「楽な競馬だった。コーナー2つが合う。コーナー4つになると3角付近でやめる。馬群で我慢ができて、しまい動けたのが収穫」と満足げ。中1週の競馬が2戦続き、今回も中2週と強行軍に映るが、「しまいだけしか競馬していないから。体調も悪くない」と問題なしを強調する。
M・デムーロも相棒に信頼を寄せる。「最初に乗った時、ダートは合うと思った。(勝ちタイムの)1分22秒9と1分23秒0はなかなか出ない数字。スタートがうまいし、馬込みも大丈夫で乗りやすい。左回りの方が走り方がいい。まだまだ余裕があったから、重賞でも楽しみ」と自信の表情だ。ダート重賞参戦はこれが初めて。新天地で再び輝く。
提供:デイリースポーツ