「根岸S・G3」(2月2日、東京)
勢いに乗る6歳牝馬
アルファマムが東京開幕週で重賞初制覇を目指す。昨年12月の
ギャラクシーSでは4角最後方から直線一気の差し切りV。キャリア23戦のうち18戦で上がり3F最速をマークする自慢の末脚は威力を増している。キングとのコンビでタイトルに突き進む。
オープン3勝目を挙げて勢いに乗る
アルファマム。6歳牝馬が重賞初制覇を狙う。
前走が圧巻だった。いつもの後方待機から、最後は矢のような伸び。上がり3F35秒0はもちろん最速で、2位を0秒8も上回った。「ホント、驚いた。よく伸びたなぁ」。佐々木師が目を丸くするのも無理はない。レースの上がりが37秒0だから、相当な破壊力だ。
全23戦のうち18戦で上がり最速を記録する末脚自慢。近走は切れにますます磨きが掛かってきた。「高値安定。今が充実期じゃないかな。走り方が違う。最後は流れたり、左へささっていたから左にチークを着けていたけど、今は別にいらないもんね。体がしっかりとしているから真っすぐ走れる」とうなずく指揮官。それまでの6勝は全て左回りだっただけに「右回りで勝ったのは大きい」と本格化を証明した前走に手応えをつかんだ様子だ。
重賞は3度目の挑戦。昨年の根岸Sは8着に敗れたが、スローペースの前残りでなすすべがなかった。「今回は何が何でも行く馬がいるから流れるでしょう」。先行激化を期待して「左回りの方が断然にいい馬。直線の長い東京は一番いい。坂を上がってから伸びるから」と舞台を歓迎する。
2カ月ぶりにも「問題ない。休み明けもいい馬だから」と仕上げに自信。「ガッツがあるよね」と評価するキングを鞍上に迎え、その先に見据える
フェブラリーS(2月23日・東京)へと弾みをつける。
提供:デイリースポーツ