「
金盃・S2」(29日、大井)
キリンジが圧巻の強さで悲願の重賞V。混戦の中、1番人気に応えて6馬身差のぶっちぎりだ。2着に8番人気の
ミヤギザオウが入り、上位2頭に「第70回
ダイオライト記念・Jpn2」(3月12日・船橋)への優先出走権が与えられた。3着には逃げた5番人気の
ヒーローコールが粘り込んだ。
3頭の先行争いを離れた位置で見ながら課題の折り合いに専念した
キリンジが、4角手前で外をまくって一気にエンジン全開。ラ
イバルたちをまとめて飲み込むと、あとは独壇場。し烈な2着争いを尻目に6馬身差の圧勝劇。兵庫からの転入初戦。交流を含めて12度目の重賞挑戦は2着3回、3着5回のうっぷんを“のし”をつけて晴らした。
昨年のJBCクラシック(3着)に続くコンビとなった
笹川翼は今年の重賞初V。「少し仕掛けが早いと思ったけど、追い切りに乗ってスタミナがあるのは分かっていたので、そこを最大限に生かしてあげようと。感触通りでホッとしています」と好判断も光った。
23日の報知
グランプリC(
キングストンボーイ)に続く2週連続重賞Vの渡辺和師は「こういうインタビューは何度やってもいいですね」とご満悦だ。この後は権利を取った
ダイオライト記念を視野に調整。「使うとしたら
キングストンボーイと2頭になるかな。メテオポリスも次は良くなると思うし、これからは使い分けが難しくなりますね」とうれしい悲鳴。とはいえ、その表情は明るいままだった。
提供:デイリースポーツ