伝統の長距離重賞「第69回
金盃」が29日、
大井競馬場で行われ、1番人気の
キリンジが直線先頭から押し切って重賞初制覇を飾った。同馬と2着
ミヤギザオウには「第70回
ダイオライト記念」(Jpn2、3月12日、船橋)への優先出走権が与えられた。
「切れる脚はないが、スタミナがあって長くいい脚を使う。それを最大限に生かすために早めの仕掛けになった」。鞍上の笹川がそう振り返ったように
ゴーサインを出したのは3コーナー。道中7番手を淡々と追走していたが右ステッキを入れて外から一気にまくって行く。直線を向いたところでは先頭に立っていた。後は勢いに任せて手綱をしごく。左にステッキを持ち替えると気を抜かさせないように1発、2発と入れて後続を突き放しゴールでは6馬身差をつけていた。
「折り合いが鍵だと思っていたがうまく自分のリズムで運べた。重賞を一つ勝って自信になるしダート
グレードでもやれるはず」と笹川も納得の表情。次走は「オーナーと相談してからだが権利を獲った
ダイオライト記念を中心に考える」と渡辺和師。中央勢相手のJpn2へ狙いを定めた。
◆
キリンジ 父
キズナ 母タイムピース(母の父
ルーラーシップ)牡5歳 大井・
渡辺和雄厩舎 馬主・岡浩二氏 生産者・北海道新ひだか町のサンデーヒルズ 戦績19戦4勝(南関東2戦1勝)総獲得賞金1億2315万円。
スポニチ