29日に行われた今開催のメイン、
金盃(S2、2600メートル)は南関移籍初戦の
キリンジ(牡5=渡辺和)が6馬身差で圧勝。一気に中長距離重賞戦線の主役候補に躍り出た。
一方で短距離重賞戦線にも今後が楽しみな馬が現れた。
デュアリスト(牡7=藤田)が前開催に行われた
ウインタース
プリント(準重賞、1200メートル)を勝利。南関転入初戦を白星で飾った。
大外枠から好スタートを決めると、抑え切れない手応えで3番手を追走。直線、堂々と抜け出して先頭でゴールを駆け抜けた。
笹川は「折り合いに気を使ったが、結果は完勝。あれだけ力んでも、追ってからしっかりしていた。凄くいい馬」と絶賛した。
20年
兵庫ジュニアグランプリなど
JRA在籍時6勝を挙げた実績馬。22年10月以来となる久々の白星を手にし、持ち味のスピードが衰えていないことを証明した。
この勝利で優先出走権を得た
フジノウェーブ記念(S3、3月13日、大井1400メートル)の出否は距離適性を考慮して検討中。この春は
東京スプリント(Jpn3、4月16日、大井1200メートル)を最大目標に調整される。
「まだダート
グレードを勝っていないので勝ちたい」と
藤田輝信師は意気込む。
デュアリストが新天地でもうひと花咲かすことができるか注目だ。(大沢 太久)
スポニチ