「根岸S・G3」(2月2日、東京)
これまで芝の短距離を中心に活躍してきた
エイシンスポッター。近走は重賞戦線でいまひとつな結果が続いているが、砂に矛先を向け、再び輝きを取り戻す。幾度となくラ
イバルたちを驚かせてきた異次元の末脚で、ダートを舞台に重賞初制覇を狙う。
自慢の末脚を取り戻す。約3年ぶりにダート戦に挑戦する
エイシンスポッター。デビューから2、3戦目に経験してはいるものの、それ以降は抜群の切れを武器に、芝の短距離戦線で能力を発揮してきた。明け6歳にして新たな試み。吉村師は「ダートの走りは悪くなかったし、キック
バックを嫌がっている感じもなかった。ドボドボの芝でも全然嫌がらない馬だしね」と可能性を抱く。
後方待機がいつもの
スタイル。
ギアチェンジしてからの伸び脚は目を見張るものがあり、昨年の安土城Sでは後方から上がり3F32秒5の脚を繰り出してきっちり差し切ってみせた。
ただ、近3走は9・14・13着と案外な結果が続いている。指揮官は「しまいは脚を使っているけど、重賞になると上位に食い込めなくなっている。今年で6歳。新味を出せたら」と闘志をふつふつと燃やす。
中間の調整も順調そのもの。「本当に丈夫な馬で調整しやすく、これまでもトラブルなく来られました」とトレーナー。「最初の頃も追い切りはよく動いていましたが、ノソノソしていて牛みたいな馬だったんですよね(笑)。そんな馬が走るごとにピリッとしてきて」と懐かしげに振り返り、「おとなしい馬で、テン乗りでも問題ない。この馬の脚を生かす競馬ができれば」と力を込める。念願の重賞タイトル奪取へ。豪脚さく裂でつかみ獲る。
提供:デイリースポーツ