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オグリキャップユニで売り上げ増 FC岐阜の選手も「かっこいいね」と太鼓判

  • 2025年02月11日(火) 08時30分
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 岐阜から羽ばたいた名馬の勇姿再び。笠松競馬でデビューし、90年の有馬記念など中央GIで4勝を挙げたオグリキャップは今年3月27日に生誕40年の節目を迎える。岐阜県をホームタウンとする明治安田J3リーグ所属のFC岐阜は、今シーズンのユニフォームでオグリキャップ生誕40周年コラボを実現させた。かつて日本中を沸かせたヒーローを思い出させるその“勝負服”は、開幕前からすでに多くの人の心をつかんでいる。

 オグリキャップが写実的に描かれたユニフォームは、主にアウェイで着用する2ndユニフォームとして採用。昨年夏から半年の期間をかけ、多くの関係者の協力を得ながら待望の一枚が誕生した。クラブとしても昨年12月のイベントで初お披露目となったが、同クラブでグッズ担当を務める渡邊亮さんを中心に“サプライズ”感を演出しようと奮闘した。

「例年行うオフィシャルサイトへのデザイン画掲載も控えるなど徹底的に情報管理をしました。その結果、サポーターの皆さんには驚きと興味を持っていただき、会場に展示したユニフォームを写真に撮ってSNSに上げてくださる方もいらっしゃいました」。実際に選手がコートを脱ぎ、ユニフォームが姿を現すと「おっー」という声が上がっていた。着用した選手からの反応もポジティブそのものだった。

 同イベントに登壇し、袖を通したFW粟飯原(あいはら)尚平選手は「かっこいいね」と一言。またクラブにとっても県外出身選手が多いことから、オグリキャップと笠松競馬の関わりを説明すると、ホームタウンの新たな一面を知る機会になっているという。イベントに参加したファン・サポーターや選手の心をつかんだが、さらにSNS上でも仕掛けを用意した。

 笠松時代にオグリキャップの鞍上を務めた安藤勝己氏にユニフォーム作成を報告。かつての相棒が描かれた一枚を持ち記念撮影した姿がクラブ公式Xにて公開され話題をよんだ。また競馬好きとして知られ、FC岐阜応援隊の隊長でもあるSKE48の太田彩夏さんも自身のSNSで新ユニフォームを着た姿を披露。渡邊さんは「FC岐阜のファン・サポーターに限らず、競馬ファンの方やアイドルファンの方といった多くの方に届くように心がけました」と胸を張る。

 その結果、2ndユニフォームの売り上げは好調。昨年の年間売り上げを大きく超える数字を残しているという。「発売当初には購入場所を見る限り、岐阜以外の東京や関東の方で購入する方もいました。そういった事象から競馬ファンの方にも注目いただいているのかなと感じました」。ただ直近は地元での購入が増えており、さらにアピールしたいと意気込む。

 まもなく長いシーズンの幕が開けるが現在、笠松競馬と様々なコラボを計画しているという。「この取り組みを通じ、サッカーにあまり興味がない方がFC岐阜のことを知っていただくことになると思います。そういった方がユニフォームを購入して終わりではなくスタジアムに来ていただきたいですし、FC岐阜のファン・サポーターの方が笠松競馬に行き競馬の楽しみ方を知ってもらうなど、相互交流できるような取り組みにしたいです」。岐阜の生んだ名馬は競馬とサッカーの架け橋になりそうだ。

みんなのコメント 7件

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  • mimumoさん

    過去にたくさんの名馬がいるけど、オグリはやっぱり特別よね。

  • ウマズキさん

    オグリキャップは永遠だな。
    正に日本競馬の神様。

  • ひぽぽたますさん

    2021年4月1日には、2020年及び2021年の不祥事を調査した第三者委員会による報告書が公開された

    この中では、2012年から2020年までの8年間に渡り、最大8名の騎手グループが競馬法に反し馬券を購入し、確認できただけで約1億4,000万円の利益を得て、その所得を隠していたと報告された他馬券購入の所得とは別に経費の水増し等によって脱税を行っていた者が10名、馬券を購入していた騎手グループに対し自身が担当する馬の当日のコンディションといった情報を伝え、見返りに報酬を受け取っていた関係者が数名、別件ではあるものの女性厩務員らへのセクシャルハラスメントを行っていた調教師1名が報告された(いずれも重複あり)

  • ひぽぽたますさん

    厳正な処分をするとしていた組合であったが、この「引退」に際して対外的な発表は行わず、またこの4人以外への調査が不十分であり、後の第三者委員会の設置へと繋がる事となる

    2021年1月19日には再び、所属する騎手、調教師などが競馬法で禁止される勝馬投票券を購入し、名古屋国税局から申告漏れを指摘されたという朝日新聞の報道を受け「事実確認を行うため自粛する」として、予定していた19日から22日までの競馬開催を中止した

    岐阜県知事の古田肇は、同月19日の記者会見で第三者委員会を設けて事態の解明を行うとともに再発防止策の策定や、関係者の法令順守意識の徹底などに当たることを表明し、そのうえで2月の開催も休止し「遅くても3月には笠松競馬を再開したい」との見通しを述べたものの真相の解明にはさらなる時間を要することから3月から5月までの開催も休止されることになった

  • ひぽぽたますさん

    2020年6月、関係者が勝馬投票券を購入した競馬法違反容疑で、所属の調教師1名、騎手3名が岐阜県警察より任意による事情聴取と自宅や厩舎など家宅捜索を受けたことが公表された。岐阜県地方競馬組合(以下「組合」)は「警察の捜査に全面的に協力し、必要に応じて関係者に厳正な処分をする」とコメントしていた

    その後、同年7月末の騎手(調教師)免許更新時に、尾島徹、佐藤友則、島崎和也、山下雅之の4名が免許を更新せず引退。共同通信や産経新聞などは「免許を交付されず引退した人物」が「馬券購入に関わった容疑で捜査中の調教師と騎手の4人」であるという趣旨の報道をしている
    (続く)

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