昨年の
ラジオNIKKEI賞覇者の
オフトレイル(牡4、栗東・
吉村圭司厩舎)が、
東京新聞杯(4歳上・GIII・芝1600m)で同レースにおける21世紀初の外国産馬Vを狙う。
オフトレイルは父
Farhh、
母ローズトレイル、母の
父Kingmamboの血統。父は13年に英G1のロッキンジSと英チャンピオンSを制覇。12年のサセックスSと
英インターナショナルSでは
フランケル(
Frankel)の2着だった。
オフトレイルは日本で走っている唯一の産駒となる。一方の母系も優秀で、活躍馬がズラリ。半姉の
ローザインペリアル(
Rosa Imperial)は18年の仏G1・ロートシルト賞の3着馬。伯父のベニキオ(
Benicio)は05年に豪G1・ヴィクトリアダービーを制している。
ここまで10戦3勝。昨夏の
ラジオNIKKEI賞で最後方から鮮やかな追い込みを決めて、重賞初制覇を果たした。続く
毎日王冠は12着に敗れたが、その後は
スワンSが2着、阪神Cが3着。GI級の強豪を相手に好勝負を演じており、2つ目のタイトルは手が届く所にある。今回は
毎日王冠以来、2回目の東京となる点がカギだが、マイルなら恥ずかしい競馬にはならないだろう。
84年の
グレード制導入以降、
東京新聞杯に外国産馬は延べ59頭が出走しているが、勝ったのは00年の
ダイワカーリアンの1頭のみ。同じ東京芝1600mが舞台の重賞をみると、
安田記念が10勝、
NHKマイルCが7勝、富士Sが2勝だから、比較すると低調な成績といえる。
オフトレイルは逆風データを跳ね返し、今世紀初の外国産馬Vとなるか。東京の長い直線を味方に付けた直線一気を見せてほしい。