未勝利馬がオープン特別で初勝利を挙げる珍事が起きた。1日に行われた3歳オープンの
クロッカスS(東京・芝1400メートル)は7頭立ての少頭数。1番人気に支持された
プリティディーヴァがまさかの出遅れで最後の直線でも後方追走のままだったが、スローペースで前残りの色が強くなる状況に。序盤からハナを奪った3番人気の
クラスペディア(牡3歳、栗東・
河嶋宏樹厩舎、父
ミスターメロディ)が楽な手応えで直線に向くと、後続の追撃を半馬身差でかわし、待望の初勝利をゲットした。
勝った
クラスペディアは初戦の新馬戦で2着。通常は未勝利戦で初勝利を目指すが、2戦目に選んだのが重賞の小倉2歳S・G3だった。そこで2着に入って賞金を加算すると、未勝利のまま3戦目は
京王杯2歳S・G2(5着)、4戦目は
朝日杯FS・G1(6着)と重賞戦線を歩んでいた。近年では重賞5勝を挙げる
ナムラクレアが初戦の新馬戦で3着に敗れ、2戦目の
フェニックス賞(2歳オープン)で初勝利を飾っているが、86年以降ではキャリア0勝馬による3歳オープン勝利が初めて。
この勝利にSNSでは「おめでとうございます!」「
NHKマイルCなど選択肢が増えて楽しみに」「スローに持ち込んだのがよかったね」「初勝利だけどOPだね」「やっぱ強いよお前」「逃げて強の内容」「ようやく初勝利で涙出ますよ」「ついに勝った!」「このまま未勝利のままでも面白かったけど」「ウマ娘出るぐらい出世したら面白いストーリーになりそう」などの声が寄せられている。
スポーツ報知