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京都記念波乱の立役者たち 逃げ切りで高配当呼んだのは…

  • 2025年02月10日(月) 07時30分
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 京都記念(4歳上・GII・芝2200m)はどちらかといえば逃げ先行有利のレースだ。10年以降の勝ち馬15頭のうち、実に10頭が3角3番手以内、13頭が同5番手以内だった。ここでは伏兵が逃げ切った14年と22年の2戦を振り返る。

 14年の京都記念には不動の主役がいた。2年前の三冠牝馬であり、前年秋にはジャパンCを制していたジェンティルドンナだ。単勝オッズは1.6倍だから、多くのファンが「堅い軸馬」と考えていたことは間違いない。レースでは大本命らしく好位を追走。理想的な立ち回りから抜け出すだけと思われたが、まさかの失速。自身初の掲示板外となる6着に沈むこととなった。

 かわって勝利を収めたのは6番人気、単勝34.3倍のデスペラードだった。横山典弘騎手に導かれて前半1000m63秒7のスローペースを刻む。4角ではトゥザグローリーに前に出られたかと思いきや、直線に向いて再加速。先頭を奪い返すと、外から迫るトーセンラーを3/4馬身抑えて押し切ってみせた。振り返れば前々走のステイヤーズSを制し、前走の有馬記念で7着に健闘していた実力馬。多くのファンが「人気の盲点だった」と気付いたのはレース後のことだった。

 22年はレース史上最高配当となる3連単67万円超えの大波乱となった。その主役は単勝51.5倍、ブービー12番人気のアフリカンゴールド。ジワッとハナに立つと、前半1000m61秒7のマイペースに持ち込む。3角から徐々にペースアップしたが、直線に向いても脚色は衰えない。必死に追い上げを図る後続を寄せ付けず、まんまと逃げ切ったのだった。

 今年の京都記念はどんなレースになるのだろうか。逃げ馬はしっかりチェックした上で、発走のときを心待ちにしたい。

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