◆第30回
シルクロードS・G3(2月2日、京都・芝1200メートル、稍重)
短距離のハンデ重賞は16頭(
ソンシは競走除外)によって争われ、
川又賢治騎手が騎乗した単勝9番人気の
エイシンフェンサー(牝5歳、栗東・
吉村圭司厩舎、父
ファインニードル)が勝った。好スタートを決めると道中は中団からレースを進め、直線は馬場の真ん中を抜群の末脚で伸びた。
2着に10番人気の
グランテスト(
団野大成騎手)、3着は4番人気の
ウインカーネリアン(
三浦皇成騎手)が入った。勝ち時計は1分8秒2。
前走のカーバンクルSから連勝で、重賞初挑戦初制覇。9年目の川又騎手も
JRA重賞初制覇。3連単は32万5810円の波乱となった。
2番人気に支持された
カピリナは直線は外から長く脚を使って追い上げたが、4着だった。姉は21年
キーンランドCなど重賞2勝の
レイハリアだが、重賞初制覇はならなかった。
戸崎圭太騎手(
カピリナ=4着)「返し馬はいい雰囲気でした。出だしから周りが少し速いなと思いました。道中もいつもより、手綱を持って運べるところがなかった。重賞との差ですかね。最後は伸びていますし、いい経験として慣れてくれればと思います。外を走ったぶんもありますが、少し外に流れて走っていたので、内枠の方が良かったかな」
酒井学騎手(
メイショウソラフネ=5着)「前走からゲートの中でめちゃめちゃ両サイドの馬に反応して、怪獣みたいに鳴くんです。(ゲート)1回目は厩務員さんと我慢してくれましたが、2回目で厩務員さんを叩きにいってスムーズに出られなかった。それでも内からうまく立ち回れて、勝ち馬と同じところから直線に向きましたが、ジリジリとした伸びでした。スタートが悪かったので、位置を取るのに脚を使ったぶんかな。落ち着いてゲートを出てくれれば」
高杉吏麒騎手(
プルパレイ=6着)「落ち着きがありましたし、気の難しいところを見せず、しっかりと脚を使って頑張ってくれました。真面目に走れれば、重賞でもやれる力があります」
北村友一騎手(
マイヨアポア=7着)「思ったよりテンに行けませんでしたが、
バランス良く走ってくれました」
幸英明騎手(
スリーアイランド=8着)「ゲートをうまく出せませんでしたね。状態は良かったので、もしうまく出せていれば結果は違ったかもしれません」
オ
レリアン・ルメートル騎手(
レッドアヴァンティ=10着)「この馬なりのペースでためて行きましたが、勝負どころでジリジリになってしまった」
中井裕二騎手(
ジャングロ=11着)「今までに乗った騎手から特徴は聞いていました。ゲートは落ち着いていましたが、スタートしてから促してもついて行けませんでした」
吉村誠之助騎手(
ダノンタッチダウン=12着)「枠もそんなに良くなかったです。気のいい馬ではないので、約1年ぶりでブリンカー着用でもあり、気が入り過ぎていた感じです。1200メートルも忙しいですね」
松山弘平騎手(
クファシル=13着)「枠は良かったですし、スタートも良くていいところで流れに乗れました。調教も良かったですし、重賞でも十分やれる感覚はありました。雨で緩くなった馬場で脚をとられて、思った以上に弾けませんでした。もっとやれていい馬です」
岩田康誠騎手(
ペアポルックス=14着)「ためられなかった。この馬にとってペースが逆ペースになったので、ついて行き過ぎた。それにしてもちょっと止まりすぎかなと。4コーナー手前で手応えがなかった」
石川裕紀人騎手(
セントメモリーズ=15着)「ゲートの突進でメンタルが崩れてしまいました。それが全てです」
田口貫太騎手(
シロン=16着)「重賞でもスピード負けせず、自分の競馬ができて頑張ってくれました」
スポーツ報知