◆第75回
東京新聞杯・G3(2月9日、東京競馬場・芝1600メートル)
第75回
東京新聞杯・G3(9日、東京)に実力牝馬2頭が登場する。
エリザベス女王杯覇者の
ブレイディヴェーグに、1勝馬ながら
秋華賞2着など重賞実績豊富な
ボンドガールだ。近年、牝馬の好走が光るレースだけに今年も要注目だ。
ベストの1600メートルで重賞初制覇へ。ここまでキャリア7戦の
ボンドガールは1勝馬だが、馬券圏外だったのが直線で不利があった
NHKマイルC(17着)のみ。前走の
秋華賞を含めて重賞は2着4回とタイトル獲得には至っていないが、世代上位の能力を示してきた。
4歳になって成長が見て取れる。先月30日の美浦・Wコースでは嶋田(レースは
武豊)を背に単走で6ハロン81秒1―11秒7。道中で多少かかる面は見せたが、嶋田は「引っかかるのは許容範囲。しまいもしっかり動けていたので良かったです。昨年より成長を感じますね」と好感触で、見届けた手塚久調教師も「一番引っかかっていた頃より我慢が利いていたし、元気でとても良かったですね。1週前追い切りとしては、これまでで一番良かったのでは」と確かな手応えを得ている。
鞍上は当レース歴代最多5勝の
武豊。
シンザン記念で騎乗停止処分を受けたが、復帰週から自身の記録を更新するチャンスが巡ってきた。「1600メートルの方が気を使わなくていいですね」と
秋華賞後に指揮官と意見を交わしたレジェンド。適距離のマイルであれば、もうひと押しが利く可能性は十分にある。春の目標に掲げる
ヴィクトリアマイル(5月18日、東京)と同じ舞台で、好発進を決める。(浅子)
スポーツ報知