今度こそ能力全開といくか。昨春の牝馬二冠でともに3着だった
ライトバック(牝4、栗東・
茶木太樹厩舎)が、日曜東京10Rの
初音ステークス(4歳上牝・3勝クラス・芝1800m)でオープン入りを狙う。
ライトバックは父
キズナ、
母インザスポットライト、母の
父Exceed And Excelの血統。牝祖はドフザダービー(
Doff the Derby)なので、古くは91年の英愛ダービーや
キングジョージVI世&クイーンエリザベス・ダイヤモンドSを制した
ジェネラス、
JRAで重賞2勝の
オースミタイクーン、最近では16年の
皐月賞馬の
ディーマジェスティ、19年の
スプリンターズS覇者の
タワーオブロンドンと同じ一族となる。
ここまで6戦2勝。昨春の牝馬クラシックは
桜花賞、
オークスともに3着。惜しくもタイトルには届かなかったが、
桜花賞で上がり3F最速となる32秒8をマークするなど、世代屈指の決め手を示した。その後は休養を挟んで
新潟記念で始動予定だったが、馬場入り後に放馬して競走除外に。放牧を経て、待望の復帰戦となった前走の嵯峨野Sは後方から伸びを欠いて7着だった。レース前の
テンションが高いように、精神面に課題あり。とはいえ、現級なら上位の力を秘めていることも間違いない。
春の大目標はおそらく
ヴィクトリアマイルだが、そこに向かうには心身の成長、そして賞金加算が必須だ。内容も伴った形で、春の大舞台への足掛かりとなる勝利を手にしてみせる。