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GI昇格後初めて武豊騎手フェブラリーS不在 これまでの活躍を振り返る

  • 2025年02月17日(月) 07時30分
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 今年で42回目を迎えるフェブラリーSだが、97年にGIに昇格して以降に限ると29回目となる。そして昨年までの全28回に参戦してきたのが武豊騎手だ。しかし、今年はサウジアラビアに遠征するため、連続騎乗記録がストップする。そこでこの機会に過去の5勝を振り返りたい。

 待望の初制覇は03年のゴールドアリュールだった。東京競馬場が改修工事のため、中山競馬場での開催となった一戦。単勝3.1倍に1番人気に応え、好位から堂々の押し切り。それまで6回の参戦で2着2回、3着1回、4着2回とあと一歩のレースが続いていたが、遂に惜敗続きにフィニッシュ。01年のジャパンCダートクロフネに続き、自身2回目のJRAダートGI制覇を果たしたのだった。

 2勝目は06年のカネヒキリだ。前半3Fが33秒9、5Fが57秒4という超ハイペースを中団追走。直線で楽々と前を捕らえ、3馬身差の圧勝を収めた。その2年後の08年にはヴァーミリアンで参戦。こちらは先団からの横綱相撲で勝利を手にすることとなる。このダート王2頭は実は同期。その両馬の主戦がともに武豊騎手だったという事実に驚かされる。

 その後はしばらく勝利から遠ざかったが、15年に新たな大物との出合いがあった。Dr.コパこと小林祥晃オーナーが所有するコパノリッキーだ。初コンビとなった前走の東海Sを快勝。続く本番では番手追走から抜け出すと、迫るインカンテーションを半馬身抑え、パートナーを連覇に導いた。その4年後の19年には、同じく東海S覇者のインティでエントリー。マイペースの逃げを打ち、最後はゴールドドリームの猛追にあったものの、僅かにクビ差凌いでフィニッシュ。愛馬を未勝利から7連勝でのGI制覇に誘ったのだった。

 実は過去5勝は全て1番人気でのもの。だからといって「強い馬に乗っているから勝てている」というわけではもちろんない。長きに渡って、これだけの錚々たる名馬を依頼され続けているのが、唯一無二のレジェンドの凄さといえるはずだ。

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