2月6日、
佐賀競馬場で
佐賀記念(JpnIII、ダート2000m)が行われる。昨年覇者の
ノットゥルノは佐賀で生まれ育った
鮫島克駿騎手とのコンビで、来年に定年を迎える
西園正都調教師は
メイショウフンジンを送り出すなど、それぞれに見どころがたっぷり。有力地方馬の参戦もあり、今年の見どころをまとめた。
まずは昨年覇者の
ノットゥルノ。連覇を目指して今年も斤量59kgでの参戦だ。昨年は
武豊騎手を背に3コーナーで早めに先頭に並びかけるレースだったが、今年コンビを組むのは
鮫島克駿騎手。父はこの地で騎手時代、「
キングシャーク」の愛称で親しまれた
鮫島克也調教師だ。克駿騎手も
佐賀競馬場内の住宅で育ち、小学校の登下校時には馬がいるのが当たり前の光景。
佐賀記念などで
武豊騎手が
佐賀競馬場に乗りに来た時には、父と一緒に
サインをもらいに行き、部屋に飾っていたという。
ノットゥルノは、少年時代から憧れていたジョッキーからバトンを受け継いだこととなる。初コンビを組んだ前走・
名古屋大賞典(JpnIII)は逃げてクビ差の2着。
佐賀記念を勝てば、克駿騎手にとっては地元・佐賀で初のダート
グレード制覇となる。
グロリアムンディは先行から抜け出すタイプで、地方の小回りコースを上手く活かせそうな馬。4走前・
平安S(GIII)8着、前走・チャンピオンズC(GI)9着など一見、大きく負けているように見えるが、レース内容はそこまで悪いものではない。2走前には東京で
ブラジルC(L)を勝っており、今回の相手関係なら楽しみを持てる。鞍上には「ミスターほとんど
パーフェクト」の異名を持つ地元の
山口勲騎手を迎える。
クラウンプライドも先行力とそこから抜け出す脚力を持った馬。鞍上の
横山武史騎手は昨秋、佐賀で
JBCレディスクラシック(JpnI)を
アンモシエラで勝っている点も心強い。
メイショウフンジンは逃げると驚異的な粘り腰を見せる馬で、内の2番枠からどんなレースを見せるかがポイント。管理する
西園正都調教師は昨秋、
JBCスプリント(JpnI)を
タガノビューティーで勝つなど佐賀と縁があるが、佐賀勝利を飾れるか。
同じく音無秀孝調教師も来月で定年引退。
ノットゥルノのほかに
デルマソトガケも参戦で、こちらは弟子の
松若風馬騎手が手綱をとる。
ここ16年は
JRA馬が3着以内を独占しているが、今年は有力な地方馬が参戦。
高知の
シンメデージーは初の古馬対戦となった
名古屋大賞典で僅差の3着。4コーナーや直線では砂の軽い外に持ち出したかったものの、進路があかずに砂の深い内を走りながら大健闘した。2着
ノットゥルノとの斤量差が6kgから4kgに縮まるが、以前に比べて馬体に幅が出て
パワーアップしている。鞍上の
吉原寛人騎手は
地方競馬で現存する全場で重賞制覇した名手。高知生え抜きとして初のダート
グレード制覇なるか。
さらに地元からは
シルトプレが参戦。
門別競馬場でデビューし、川崎・
鎌倉記念、盛岡・ダービー
グランプリなど他地区を含め重賞6勝を挙げて昨秋は佐賀で初開催の
JBCクラシック(JpnI)で4着だった。その後はそのまま佐賀に移籍し、暮れの大一番・
中島記念を勝ち、ここに駒を進めた。環境の変化に敏感な面があるため、佐賀に滞在してダート
グレード競走に挑めるのはプラスだ。
どの馬が勝ってもドラマが生まれる
佐賀記念。
注目の一戦は2月6日佐賀10レース、19時30分発走予定だ。
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佐賀記念当日は
佐賀記念予想トークショーやUMATENAのライブ、ニコニコ生放送の現地生配信などイ
ベント盛りだくさん。
詳しくは佐賀競馬公式HPをご覧ください。
・
佐賀記念予想トークショー
13時半~
出演:佐藤哲三さん、檜川彰人アナウンサー(ラジオNIKKEI)、UMATENA
・UMATENAライブ
13時~
・ニコニコ生放送現地生配信
17時~
出演:佐藤哲三さん、太田彩夏さん、亜咲花さん、都丸ちよさん、AKIさん(MC)
(文・大恵陽子)
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