「
報知オールスターカップ・S3」(5日、川崎)
“ウチパク・マジック”だ。3番人気の
ヒーローコールが連闘策で
年度代表馬を撃破。復活Vへと導き、「第70回
ダイオライト記念・Jpn2」(3月12日・船橋)、「第74回
川崎記念・Jpn1」(4月9日・川崎)への優先出走権を獲得した。単勝1・1倍の断然支持を受けた
ライトウォーリアは半馬身及ばず2着。連覇は成らなかった。後方から伸びた5番人気の
テンカハルが3着に入った。
「内枠だったし、強引に行くつもりだった」。そう振り返った内田博。かつては南関東のトップに長く君臨していたベテランが、条件交流で来場していたこの日、久々に南関東のファンに笑顔を振りまいた。
行きかけた
ライトウォーリアの内からハナを主張。絶妙のペース判断で最後の直線に向くともうひと伸び。懸命に迫ってくる昨年の
年度代表馬を半馬身差で封じ込めた。初コンビでしてやったりの鞍上は、南関東では17年
日本テレビ盃(
アポロケンタッキー)以来の“古巣”での重賞Vを喜んだ。
1月29日の
金盃3着からの連闘策。馬体も9キロ減っての一戦に、小久保師は「馬には申し訳ない気持ち。よく我慢してくれた」と愛馬に感謝。23年9月の
戸塚記念以来のV。無敗3冠馬
ミックファイア世代のナンバー2として将来を期待されながら、勝てない日々が続いた。「レースの2日後に内田ジョッキーが来られることが分かったので“助けてほしい”と思って」とホッとした様子だが、手放しでは喜べない。「まだ分からないところもあるし、しっかりケアをしてから(今後を)考えたい」と表情は複雑だった。
提供:デイリースポーツ