「第61回
報知オールスターカップ」が5日、
川崎競馬場で行われた。3番人気の
ヒーローコールが逃げ切り、23年
戸塚記念以来、11戦ぶりの勝利で5つ目の重賞タイトルを獲得した。同馬には「第74回
川崎記念」(Jpn1、4月9日)への優先出走権が与えられた。
「のしを付けてでも行くぐらいの方がいい」。レース前に小久保師が戦法を明かしていたように、ゲートを出るや、
内田博幸は手綱をしごいてハナを譲らない。
外から来た24年NAR
年度代表馬ライトウォーリアの方が行きっぷりが良かったが、最初の3コーナー手前で吉原が手綱を抑えて隊列が決まった。
あとは淡々とした流れ。2周目3コーナーで先にステッキが入ったのが2番手の
ライトウォーリア。それでも勢いを付けて直線では2頭が並んだ状態。3、4頭分の間隔を空けての叩き合い。最後にもうひと伸びした
ヒーローコールが半馬身差で振り切った。
内田博は12年の
JBCスプリント(
タイセイレジェンド)以来、13年ぶりの川崎重賞V。「地方に乗る機会もなくなったが、もらったチャンスを生かせたのがうれしい。この馬のスタミナを生かせたのが良かった」とレースを振り返った。
次走は未定だが、
年度代表馬を破っての勝利は大きな収穫。完全復活したことは間違いない。
◇
ヒーローコール 父
ホッコータルマエ 母アインライツ(母の
父ティンバーカントリー) 牡5歳 浦和・
小久保智厩舎 馬主・山口裕介氏 生産者・北海道新ひだか町の坂本春雄氏 戦績25戦9勝(南関東24戦9勝) 総獲得賞金1億6677万3000円。
スポニチ