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共同通信杯の副題トキノミノルは「お米」のブランド名に その理由を探ってみると

  • 2025年02月12日(水) 08時00分
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 歴史的名馬の名前がお米のブランドに。今週末に行われる共同通信杯の副題に名を残すトキノミノルは、10戦10勝の成績を残しながら、破傷風によってこの世を去った幻の名馬。そんな競馬史に残る一頭は、JAみついしが販売する北海道・日高地方でブランド米の商品名として、親しまれる存在となっている。

 パッケージにはしゃもじをくわえたかわいらしい馬のデザイン。多くの競馬グッズを手がけるイラストレーターのおがわじゅりさんによって手がけられた。「トキノミノル-ときの稔-」は、それまで販売していたブランド米「どんまい」をリニューアルし、2013年に“デビュー”した。

 トキノミノルが商品名に採用された理由は、JAみついしがある三石地区で生産された唯一のダービー馬であり、加えて「ミノル」と穀物がよくできることを指す「稔」が重なることから。馬産地でもある日高のお米を消費者にアピールするべく、「馬にこだわったネーミングにしたい」という思いから生まれた。

 米の品種は北海道発祥の「ななつぼし」。軽種馬から生産された堆肥をふんだんに使い、肥沃な土地、冷涼、名水に恵まれた環境で作られている。出荷された米はすべて検査しており、その中で食味判定において重要なタンパク値を測定。特に厳選されたものを「トキノミノル-ときの稔-」として販売している。冷めても美味しいのが最大の特徴で、お弁当やおにぎりにも向く。モチモチ感が薄いお米を好む消費者からは特に好評で、「一年中食べても飽きない」や「おかずの美味しさを邪魔しない」などの声が届く。

 また、販売に際してイベントを行ったこともある。14年の共同通信杯当日に東京競馬場でフェアを実施。大雪のためレースは開催中止、順延となったが、それでも多くの来場者があった。JAみついしの三浦直己さんによると、「三石産の名馬を紹介するブースではお客様とふれあう機会もあり、トキノミノルの馬主さんの知人による昔ばなし、オグリキャップの馬服に抱きついて涙を流す女性、ファンが語るオグリ伝説などが懐かしく思い出されます」と振り返る。続けて、「またいつの日か、共同通信杯当日に競馬ファンの方と交流したいですね」と今後への希望を語った。

「トキノミノル-ときの稔-」は、JAみついしのオンラインショップほか、同直営店舗のAマートみついしで購入可能。名馬の走りや馬産地に思いをはせながら、口にしたい一品だ。

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