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【きさらぎ賞】サトノシャイニング軽快加速!ラスト1F12秒4、坂路グイッと駆け上がった

スポニチ
  • 2025年02月06日(木) 05時30分
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 クラシックの登竜門「第65回きさらぎ賞」の最終追いが5日、栗東トレセンで行われ、サトノシャイニングは坂路で単走追い。前走の東スポ杯2歳S2着から約3カ月ぶりの実戦も、久々を感じさせない走りで力強く駆け上がった。西村淳との新タッグで重賞初制覇を狙う。

 見栄えする好馬体。主役サトノシャイニングは開門直後の坂路で単走追い。最初の1F目から15秒3→14秒1→13秒2と奇麗な加速ラップを刻んだ。しっかり我慢が利いた中でも、適度な気合乗り。最後はグイッと力強く駆け上がり、4F55秒0~1F12秒4を馬なりで刻んだ。手綱を取った花田助手は「掛かるわけではないが乗り難しい面がある。(今週は)折り合いを確認しました。前走時より左右のバランスが良くなっている」と感触を伝えた。

 若馬特有の幼さが残る。前走後はしっかり間隔を空けて、心身を整えた。毛ヅヤの輝き具合から体調の良さがひと目で分かる。杉山晴師は「見た目が良く、体もしなやか。筋肉の質が走る馬のそれ」と絶賛。1週前追いは新タッグの西村淳を背にCWコースで3頭併せ。直線はビッシリ追われ、6F81秒2~1F11秒2で最先着した。「感触をつかんでもらうのと元々、能力的に鞍上が気になっている馬だったらしく(追い切り後は)難しい馬だけど、上でも通用すると言っていました」と明かす。

 昨年9月の新馬戦で初陣Vを飾った。続く東スポ杯2歳Sはスタート後に落鉄のアクシデントがありながら大外枠から押し出されるような形でハナを奪うと、直線はのちに無傷の3連勝でG1ホープフルSを制した勝ち馬クロワデュノールと馬体を併せて真っ向勝負。惜しくも2着に敗れたもののクラシック級の素質は示した。同師は「本当は馬の後ろで競馬がしたかったけど、大外枠であの形に。課題がある中で、地力で2着に来た」と振り返る。

 まだ未完成も、大きな可能性を秘めた逸材。初の右回りは課題だが、それ以上に東京から京都に輸送が短縮されるのは歓迎だろう。「最初のコーナーでの折り合いがポイントになる。右回りでもスムーズに運べれば」。牡馬クラシックは中山の皐月賞、東京のダービーと関東圏だが、まずは目の前の1勝。タイトル獲得で春の大舞台につなげる。

 《キズナ産駒勢い》昨年はキズナが獲得賞金42億5123万5000円で初のJRAリーディングサイヤーに輝いた。今年も先週終了時点の獲得賞金3億8931万円、勝利数16はいずれもトップ。昨年はマジックサンズ(札幌2歳S)、ブラウンラチェット(アルテミスS)、エリキング(京都2歳S)で2歳重賞を3勝、先月13日のシンザン記念は同産駒リラエンブレムが制した。サトノシャイニングは父キズナの血が後押しになる。

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