佐賀競馬場(曇、重)で6日、第52回
佐賀記念(JpnIII)が行われ、7番人気だった
メイショウフンジン(
JRA)が逃げ切って優勝した。タイムは2分08秒7、
酒井学騎手の騎乗だった。2着には2番人気の
シンメデージー(高知)が入り、1番人気の
ノットゥルノ(
JRA)が3着、3番人気の
クラウンプライド(
JRA)は8着だった。
勝った
メイショウフンジンは父
ホッコータルマエ、
母シニスタークイーン(母
父シニスターミニスター)の牡7歳、毛色は黒鹿毛。栗東・
西園正都厩舎所属。通算35戦8勝、これが重賞初制覇となった。
レース後のコメント
1着
メイショウフンジン(
酒井学騎手)
「ハナに行くというのが理想の形だと思っていて、佐賀は内をあけて走るコース形態ですが、今日は他に(行く馬が)いたとしても、内の深いところを通してでも、ハナに行こうと思っていました。2走前から着け始めたブリンカーの効果があって、スタートしてからの行きっぷりがいつもよりだいぶ良くなって、道中も気を抜くことなく、しっかり走ってくれました。正直、後ろを気にしている余裕もないというか、脚を持っている馬が来てもいけないということで、ゴールまでしっかり追いましたし、ゴールするまでは勝利を確信できるわけではなかったです。
去年も
佐賀記念にチャレンジしたのですが、勝ち馬がスッと動いてきた時に、なかなか素早く反応できるタイプではありませんでした。今日は去年の敗因を踏まえて、早め早めに自分から動いていく、ハナを切ってでも、自分から動いていくプランで、それにしっかりとフンジンが応えてくれて、ゴールまできっちり走り切ってくれました。今日の佐賀は朝から雪が降るような天候で、今も寒かったと思うのですが、パドックの段階から、すごくたくさんのお客さんが足を運んでくれていると思いましたし、声援もすごく届いていました。その中で、フンジンが力を出し切って頑張ってくれて、良いパフォーマンスを見せてくれたので、本当にフンジンを応援していただいていた方には、喜んでいただけたのではないかと思います。今日は、本当に寒い中、たくさんの方に詰めかけていただき、ありがとうございました」
2着
シンメデージー(
吉原寛人騎手)
「もう少し展開の助けがほしかったですね。前に行ってほしかった馬が控えていましたし、先に
シルトプレが動いた時も早いと思いましたので、我慢した分が最後の脚につながったと思います。チャンスがあると思っていたので、勝ち切りたかったですけどね」
3着
ノットゥルノ(
鮫島克駿騎手)
「スタートで躓きましたが、リカバリーはできました。内が深くて、馬場は思っていたよりも重かったですね。斤量の影響もあったとは思います」
4着
グロリアムンディ(
山口勲騎手)
「あまり揉まれたくないタイプと聞いていたので、良い位置を取りに行きました。道中も手応え良く行けていましたし、感じも良かったのですが、瞬発力がないと聞いていて、ペースが上がった時に外から来られてスッと動けなかった分が......。 最後は一杯でしたけど、頑張ってくれたと思います」
8着
クラウンプライド(
横山武史騎手)
「この枠だったので、外目は通らされると思っていましたし、内から
メイショウフンジンが行くのが分かっていたので、大方予想通りの展開でした。ただ、向正面ではついていけなくて、コンスタントに使ってきていましたし、もしかしたら見えない疲れがあったのかもしれないですね。それと、のど鳴りの症状がいつもより強く感じたので、敗因としては大きかったかなと思います。距離も2000mよりは、もう少し短い方が良いかもしれないですね」
(取材協力:うまかつ.net)
ラジオNIKKEI