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【きさらぎ賞】ランスオブカオス&吉村 混戦断つ 人馬ともに重賞初Vへ「最大限の力を引き出したい」

デイリースポーツ
  • 2025年02月07日(金) 06時00分
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 「きさらぎ賞・G3」(9日、京都)

 混戦ムード漂う伝統の3歳重賞。キャリア2戦目ながらG1の大舞台で3着に食い込み、一級品の能力の片りんをのぞかせたランスオブカオスは、デビュー2年目を迎えた吉村誠之助騎手(19)=栗東・清水久=とのタッグで重賞獲りへ挑む。デビュー1年目となった昨年は重賞の舞台も経験し、今年も既に6勝。着々とキャリアを積み重ねる若武者が、素質馬をタイトル奪取へと導く。

 昨年暮れに行われた朝日杯FS。9番人気の伏兵ランスオブカオスを落ち着いた手綱さばきで3着へと導いたのは、当時デビュー1年目のルーキー吉村だった。

 道中は中団後方をじっくり運ぶと、直線では冷静に進路を外へチェンジ。前を進んでいた1、2着馬には届かなかったが負けじと鋭い脚を引き出した。「落ち着いていて馬の雰囲気が良かったです。折り合いもついてひとためできたし、最後はしっかり脚を使ってくれました」とレースを振り返る。自身にとって初めての大舞台でも、きっちり役目を務めてみせた。

 デビュー戦から手綱を取り、今回でコンビ3戦目。中間は最終リハにまたがり感触を確かめた。「追い切りで動ける範囲が広がり、その部分が行きっぷりにつながっています。千四から千六への距離延長は対応できましたが、さらに1F延びるので対応できるかどうかが鍵になってくると思う」と冷静に分析する鞍上。「今週乗せてもらっていい状態だと思いましたし、能力はある馬」と条件の克服を願った。

 昨年は重賞の舞台も経験。ここまでJRA通算39勝と好スタートを切っているが、「一頭一頭の適性に合わせて対応できるように。たくさん乗せてもらっていますし、成長しないといけない部分です」と自分自身に喝を入れる。「重賞だからといって臨む姿勢は変わりません。自分の持っている技術でランスオブカオスの持っている最大限の力を引き出したい」。成長を続ける人馬の挑戦から目が離せない。

提供:デイリースポーツ

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