昨年10月5日の京都9Rで馬場入場後に落馬し、大腿骨や骨盤の骨折で療養していた
和田竜二騎手(47)=栗東・フリー=がいよいよ復帰する。
入院当初は体重が46キロまで落ち、1カ月は立つことも許されなかったが、リハビリと1月18日から開始した栗東トレセンの調教騎乗で筋力も回復。約4カ月ぶりのレース騎乗を前に、和田竜は「あとは体力だけ」と笑う。初めて味わう大けが。馬と離れる時間がこれだけ長いのも初めてで「何してるんやろ、って、常に現実じゃない感覚があったけど、なかなか経験できないこと。去年の秋競馬を見ていて、やっぱりおもろいな、って。トレーニングやリハビリをやらなって感じた。乗れるだけありがたい」と前向きに話した。
長男・陽希(はるき)くんが騎手デビューする3月よりも1カ月早い復帰となり、「応援するだけやけど、俺のキャリアも1カ月で浅いから。最近でいえば、向こうの方が乗っている」と笑う。入院中は、ファンから千羽鶴も届けられ、励みになった。「心配していただいて。いっぱい送ってもらって万羽鶴になった。ファンの皆さまのおかげで早めに復帰できました。競馬の話題を届けられたら。お客さんを楽しませるように頑張ります」と感謝した。土日の京都で7鞍に騎乗し、その勇姿をターフに刻む。(デイリースポーツ・井上達也)
提供:デイリースポーツ