日経新春杯で10着に敗れた重賞2勝馬
ヴェルトライゼンデ(牡8歳、栗東・池江)が左前脚屈腱炎の再発で現役を引退することが8日、明らかになった。所属するサンデーサラブレッドクラブがホームページで発表した。今後は北海道のノーザンホースパークで乗馬になる予定だ。
同馬は父
ドリームジャーニー、
母マンデラの間に誕生した黒鹿毛馬。19年に小倉でデビューし、続く萩Sで2連勝を飾ると、
ホープフルSに果敢に参戦して
コントレイルから1馬身半差の2着に敗れた。翌年は始動戦のス
プリングSで2着に入り、
皐月賞8着、ダービー3着、
菊花賞7着とクラシック3冠を“皆勤”。脚元の不安を抱え、何度も長期休養があったが、不屈の闘志で乗り越え、22年
鳴尾記念、23年
日経新春杯と重賞を2勝し、22年
ジャパンCでも3着に入るなど、息の長い活躍でファンを喜ばせた。
同馬の引退により、
コントレイルの制した20年ダービー出走馬で中央で現役を続けているのは、17着で現在短距離路線で活躍中の
ウインカーネリアン(牡8歳、美浦・鹿戸)の1頭のみとなった。
ウインカーネリアンは今年の
シルクロードSで3着に入り、三浦とのコンビで
高松宮記念(3月30日・中京)への出走を予定している。
提供:デイリースポーツ