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【東京新聞杯】ウォーターリヒト 河内師へ“孝行”重賞初制覇 定年引退まで1カ月 届けた7年ぶり重賞V

デイリースポーツ
  • 2025年02月10日(月) 06時00分
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 「東京新聞杯・G3」(9日、東京)

 3番人気のウォーターリヒトが鮮やかに差し切り、重賞初勝利を飾った。定年引退まで1カ月を切った河内洋調教師(69)=栗東=は、18年平安S(サンライズソア)以来7年ぶりとなるJRA重賞7勝目。2着には2番人気のボンドガール、3着には16番人気のメイショウチタンが入り、3連単が81万6870円と波乱の決着となった。1番人気のブレイディヴェーグは4着に終わった。

 まさに“孝行馬”だ。あとわずかに迫った区切りの日を知ってか知らずか、後方を追走していたウォーターリヒトが直線で鬼脚を繰り出した。大外一気で他馬をのみ込むと、最後は先頭に立ったボンドガールを首差とらえたところがゴール。3月4日付で定年引退する河内師へ、厩舎で現役唯一のオープン馬が最高のプレゼントを届けた。

 定年引退まで1カ月を切ったタイミングで達成した重賞初V。そんな愛馬を祝福するウイナーズサークルに姿を現した河内師に、観客席から熱い声援が送られた。「ファンの声がうれしかったね。最後に重賞を勝ってくれて。やっぱり勝たなきゃな」と満面の笑み。同馬の半妹で、同日のきさらぎ賞で10着だったウォーターガーベラが厩舎最後の競馬開催日となる3月2日のチューリップ賞に出走する可能性はあるが、現状1勝クラス。今回が最後の重賞挑戦となる可能性もあるだけに、喜びもひとしおだ。

 鞍上に起用したのはNHKマイルC8着以来の菅原明。師は「(前走騎乗した)田辺君に先約があった。NHKマイルCで(菅原明が)『この馬走りますね』と言ってくれたのを思い出してね」と経緯を明かした。

 当然ジョッキーも意気に感じていた。「乗り代わってしまって、そばで見ていてすごく悔しくて。河内先生は定年が迫っていますし、いい結果が残せて良かったです」。見事に恩返しを果たし、菅原明はホッと胸をなで下ろした。

 これからウォーターリヒトは、厩舎解散後の転厩先でG1を目指すことになる。「これで好きなところに使えるかな。その時はスタンドで見ているけど、応援しに来ます」。河内師は穏やかな表情で、“大きな夢”を後継者たちに託した。

提供:デイリースポーツ

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