クラシックの前哨戦で無類の強さを発揮するノーザン
ファームの生産馬だが、15日に行われる
クイーンカップ(3歳牝・GIII・芝1600m)ではとりわけ強い。昨年まででなんと生産馬が9連覇中。そして今年も精鋭4頭がエントリーしてきた。
16年の
メジャーエンブレム、17年の
アドマイヤミヤビ、18年の
テトラドラクマ、19年の
クロノジェネシス、20年の
ミヤマザクラ、21年の
アカイトリノムスメ、22年の
プレサージュリフト、23年の
ハーパー、そして昨年の
クイーンズウォークと9連覇中。この9頭のうち、実に3頭が後にGIを制しているので、「ノーザン産牝馬の出世レース」といえるだろう。
そんなクラシックへの登竜門に、今年は4頭のノーザン
ファーム生産馬が登録してきた。いずれも良血馬だが、中でも注目は
マディソンガール(牝3、栗東・
中内田充正厩舎)だ。23年の牝馬三冠を制した
リバティアイランドの半妹。昨年11月の京都の新馬(芝1800m)は上がり3F33.0をマークしての完勝だった。既にクラシックの最有力候補との呼び声もあり、重賞でも好勝負必至だ。もちろん、他の3頭も侮れない。阪神JFで4着だった
ショウナンザナドゥ(牝3、栗東・
松下武士厩舎)、左回りで3戦2勝、2着1回の
エンブロイダリー(牝3、美浦・
森一誠厩舎)は上位人気に推されるはず。18年のクイーンCで2着だった
フィニフティの初仔となる
ロンドボス(牝3、栗東・
藤原英昭厩舎)も一発の魅力を秘めている。
ノーザン
ファームの10連覇となるか。そしてクラシック出走を確定させるのはどの馬か。同級生同士の熱い戦いを期待したい。