昨年の
フェブラリーSは大波乱となった。上位3頭は11番人気→5番人気→13番人気で決着。レース史上最高配当となる3連単153万円馬券が飛び出した一戦を振り返る。
GIにしては超大物の参戦がなく、主役不在の混戦という下馬評だった。1番人気の
オメガギネスは連対率100%とはいえ、重賞は未勝利。2番人気の
ウィルソンテソーロも目下2戦連続でGI・2着ながら、
松山弘平騎手とは初タッグだった。そして3番人気の
ドゥラエレーデはダートの勝ち星が未勝利のみ。決して信頼できる軸馬という雰囲気はなかった。
レースは快足
ドンフランキーが引っ張った。前半3Fが33秒9、5Fが57秒9の超ハイペース。これは前崩れ必至か。そう思われた中、好位追走から粘りを発揮したのが11番人気の
ペプチドナイルだった。残り200mで先頭に立つと、
藤岡佑介騎手の叱咤に応えて踏ん張る。中団から伸びてきた5番人気の
ガイアフォース、直線勝負にかけた13番人気の
セキフウらの2着争いを尻目に、悠々と先頭でフィニッシュ。重賞初制覇をGIの舞台で果たした。
注目の3連単は153万500円の大万馬券。最低人気の
コパノリッキーが勝った14年でも届かなかった大台の7桁配当となったのだった。
※内容に一部誤りがございました。訂正のうえ、お詫び申し上げます。