「
デイリー杯クイーンC・G3」(15日、東京)
良血馬が多数エントリーする牝馬限定の出世レース。なかでも目を引く血統なのが、名門・中内田厩舎が送り出す
マディソンガールだ。
2つ上の半姉に3冠牝馬
リバティアイランドを持ち、
母ヤンキーローズも豪州でG1を2勝。ブラックタイプにさん然と輝く名牝の名が刻まれている。
キズナ産駒の同馬もポテンシャルは確かで、それを早くも示したのが新馬戦だ。京都芝外回りの千八で前半5F63秒8の超スローペースとなったが、3番手できっちり折り合い面はクリア。直線では先に抜け出した
ショウヘイに水をあけられるシーンもあったが、エンジンが点火すると一気に加速。上がり3F33秒0の末脚で悠々と差し切って初陣Vを飾った。
そこから2カ月半。この先に意識する大舞台を見据え、放牧で成長を促した。「帰厩後の調整では気難しさを出すようになっているあたりが気になります」と福永助手は慎重な口ぶりだが、「そのあたりも含めて1週前には川田ジョッキーに乗ってもらい、動きなどの確認をしてもらいました。ウッドでの併せ馬で動きそのものは良かったようです」とうなずいた。
「まだ新馬戦の1走のみ。他との能力比較は難しいところなので、重賞メンバーに入ってどんな競馬ができるかです」。偉大な姉の背中を追い、まずは初タイトルを手中に収めたい。
提供:デイリースポーツ