JRAは11日、3月4日をもって引退する8人の調教師を発表した。河内師、音無師など定年引退の7人に加え、村山明調教師(53)=栗東=が勇退することも明らかになった。70歳の定年まで17年を残したなかでの電撃的な引退となった。
村山調教師
「体調というわけではありません。ジョッキー時代はそんなに活躍できませんでしたが、調教師になれて良かったなと思います。いろんな経験をさせてもらいましたし、思い出に残っているレースがどれというのはないです。
コパノリッキーは信じられない馬でしたね。今後は決まっていないですが、ゆっくり過ごしたいです。これからも競馬が盛り上がることを願います。みんな仕事をしてエンターテインメントで競馬を楽しんで欲しい。これからの時代、ストレスの多い社会なだけに
リラックスして楽しんで遊べる場所として競馬が癒やしになってくれれば嬉しいです」
90年にJRA競馬学校6期生として騎手デビュー。2000年
武蔵野Sの
サンフォードシチーを含む重賞2勝を挙げ、障害26勝を含むJRA通算218勝をマークした。07年に騎手を引退し、08年に調教師免許を取得して開業。同年10月19日に
テスタマッタで初勝利を挙げた。その
テスタマッタの12年
フェブラリーSでG1初制覇。14、15年の
フェブラリーSを連覇した
コパノリッキーや、藤田菜七子元騎手とのコンビで19年カペラSを制した
コパノキッキングなどDr.コパこと小林祥晃オーナーとのタッグでも活躍馬を輩出した。ここまで、JRA通算307勝(同重賞12勝)を挙げていた。
提供:デイリースポーツ