好メンバーがそろった伝統の古馬G2「第118回
京都記念」の最終追い切りが12日、東西トレセンで行われた。昨年の
オークス、
秋華賞を制して24年度の
最優秀3歳牝馬に輝いた
チェルヴィニアが美浦Wコースで余裕たっぷりの走りを披露。万全の仕上がりをアピールした。
これぞ女王の余裕。気品に満ちた最終リハだった。昨年の2冠牝馬
チェルヴィニアがWコースで実戦さながらの3頭併せ。道中はリズム良く2番手を追走し、直線に向くと伸びやかなス
トライドで加速した。馬なりで内
ハーバードスクエア(3歳未勝利)、外
クライスレリアーナ(3歳1勝クラス)に併入。余裕たっぷりにフィニッシュした。
6F85秒2~ラスト1F12秒0で全体時計はやや物足りなく映るかもしれない。太田助手は「先週末の時点で大方、馬自体はいいところまで仕上がってきてはいました。馬にまだ余裕もあったし、今年初戦だし最後までしっかりやろうということで併せ馬の真ん中に入れました」と説明した。先週5日は7Fから長めに追い、日曜も坂路でしっかり時計を出した。今年初戦へ仕上げに抜かりはない。「最後まで余裕を持って走れていたので、まあまあ態勢は整ったと思います」と自信がのぞいた。
昨年は
オークス、
秋華賞で牝馬2冠を達成した。3歳牝馬路線の主演女優を務め上げた。前走
ジャパンCで古馬G1初挑戦。
ドウデュースなどトップクラス牡馬たちを相手に0秒4差の4着と善戦。同助手は「前走はスローペースからのよーいドン。あの展開の中、よく対応してくれた」と評価。世界を見据える上で大きな糧となった。
馬体重は前走494キロから増え、510キロ前後で推移している。「地力が上がっていると思います。背丈も伸び、体も増えてきました。成長分を感じています」と同助手。明け4歳、まだまだ伸びる。質実ともに漂う女王の風格。先月末の
JRA賞授賞式で木村師は
ドバイシーマクラシック(4月5日、メイダン)を目標にすると明かした。古都で弾みをつけ、世界へ羽ばたく。
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