今年で20回目を迎える
オーシャンステークス(4歳上・GIII・芝1200m)は歴史こそ浅いが、穴党には人気のレースだ。というのも、これまでに3連単の7桁馬券が3回、6桁馬券が7回も出ているから。ここでは100万円超え馬券が飛び出した3回を振り返る。
第1回の06年にいきなり驚愕配当が出た。勝ったのは地方・船橋所属で14番人気の
ネイティヴハート。当時は地方・大井所属だった
内田博幸騎手に導かれ、鮮やかな差し切りを決める。2着は6番人気の
コパノフウジン、3着は1番人気の
シンボリグラン。3連単は216万190円の高配当となった。
2年後の08年にも7桁配当が飛び出した。ゴール前の追い比べから抜け出したのは、好位で運んだ4番人気の
プレミアムボックス。2着に逃げた12番人気の
エムオーウイナー、3着には番手追走の
ナカヤマパラダイスが粘り込むという、典型的な先行決着だった。人気馬は総崩れで、3連単は152万1320円の波乱となった。
そして3回目の100万円超え馬券となったのが12年だ。前年の
スプリンターズS覇者の
カレンチャンが1番人気に推されたが、意外にも伸びを欠いて4着に敗退。かわって勝利したのは9番人気の
ワンカラットだった。2着は同じく6歳牝馬で5番人気の
グランプリエンゼル。そして3着に突っ込んだ14番人気の
ベイリングボーイが高配当の立役者となる。3連単は266万1980円。これは今もレース史上最高配当となっている。