2023年の
大阪杯の勝ち馬、
ジャックドール(牡7歳、栗東・
藤岡健一厩舎、父
モーリス)が右前脚の屈えん炎を再発したことから、現役を引退することになった。今後は北海道日高町の
アシュリンジャパンで種牡馬になる予定。管理する藤岡調教師が2月19日、栗東トレセンで発表した。
JRAからも同日、競走馬登録の抹消が発表された。
同馬は2021年秋の1勝クラスから2022年の
金鯱賞まで5連勝の快進撃。その後も同年の
札幌記念を制し、翌年には
大阪杯で
スターズオンアースの追撃を鼻差でしのぎ、G1初制覇を成し遂げた。昨年1月に右前浅屈けん炎を発症したものの、陣営は現役続行を決断し、ターフでの復帰を目指していた。鮮やかな栗毛で、競馬ファンからの人気も高かった。
藤岡調教師「復帰に向けて進めていたのですが、先週に右前脚に腫れが出て、検査の結果10%以上(損傷)と。再発ですね。厳しいと言うことで、オーナーと相談して引退、種牡馬としてやっていくことになりました。G1を勝ってくれましたし、能力が高いので何とか復帰をと思っていました。スピードもあるし、速い時計でも走れて、長い距離でも走れるいい馬なので、種馬として成功してくれると思います。セリ(19年のセレクションセール)の頃からめちゃくちゃいい馬でした。
モーリスの後継としてやっていけたら」
スポーツ報知