19日(水)、
大井競馬場(晴・良)で行われたダート
グレード競走、第7回
雲取賞(JpnIII、1800m)は、道中4番手を進んでいた1番人気の
JRAジャナドリア(
C.ルメール騎手)が最後の直線で抜け出して重賞初制覇を飾り、デビューから無傷の3連勝とした。勝ちタイムは1分55秒8だった。
1馬身3/4差の2着には2番人気の
グランジョルノ(
JRA)、さらに3/4馬身差の3着には、地元の3番人気
スマイルマンボ(大井)が入った。
ジャナドリアは、父
ゴールドドリーム、
母ターシャズスター、母の父
Spanish Stepsの3歳牡馬。
JRA美浦の
武井亮調教師の管理馬。通算成績は3戦3勝(うち地方1戦1勝)となった。
レース後の関係者のコメント
1着
ジャナドリア (
C.ルメール騎手)
「
大井競馬場での重賞勝利は5年ぶりですのでとても嬉しいです。スタートはあまり上手ではないので、ゲートからの反応はよくありませんでしたが、二の脚が速いのでいいポジションを取ることができました。直線を向いてからすごくいい脚を使ってくれました。スピードアップしてゴールまで頑張ってくれました。
(新馬戦以来のコンビでしたが)
パワーアップしていました。去年はまだ緩かったですが、能力は示してくれていました。今年からトップコンディションで
トップレベルにいけると思います。
トップレベルで走れるので、(次も)いい結果が出ることを期待しています。とても楽しみです。本日は
大井競馬場に来ていただきありがとうございました。勝つことができてとても嬉しいです。応援していただきありがとうございました」
(
武井亮調教師)
「いかにもダートの中距離馬という感じです。
パワー、持続できるスピード、メンタルと全てにおいてレベルが高いです。ジョッキーは“引っかかってしまったけどフレッシュなだけではないでしょうか”と言っていましたし、彼は上手なので今後も大丈夫ではないかと思います。
デビュー前から比べるとパワフルになっていますし、運動面に関して気をつけているところは特にありません。嫌なことは嫌と主張するタイプですが、普通の調教は問題ないですね。距離は1800mよりも2000mが良いと思いますし、
東京ダービーを勝ちたいです」
2着
グランジョルノ (
戸崎圭太騎手)
「調教から成長を感じていました。スタートが遅くて課題がある中で頑張ってくれました」
3着
スマイルマンボ (
矢野貴之騎手)
「スタート次第でレース運びは決めようと思っていました。スタートの良さがこの馬の武器ですし、良いスタートを切ってくれました。正攻法で頑張ってくれています。久々の分、脚取りは重かったですが、上積みがありそうです」
4着
ペピタドーロ (
吉井章騎手)
「頑張ってくれました。この上ない馬の雰囲気でした。もうひと叩きがあったらもっと頑張れたと思いますが、今日に関しては文句がなかったです。
テンションが上がりやすそうなところがあり、今日はギリギリのラインでした。次使う時は落ち着いてくれれば良いですね。まだキャリアが浅いですし、これだけやれるので、大事に使っていってほしいです」
5着
プレミアムハンド (
山本聡哉騎手)
「大井のコースは合います。しかし、まだキョロキョロするなどメンタルに幼いところがある中で走りに集中していませんでした。結構スタミナはありますが、まだまだこれからの馬です」
6着
リコースパロー (
落合玄太騎手)
「今日は何が何でも砂を被せる競馬をさせたいと思っていました。ペースが流れなくて、残り半マイルまで引っかかっていました。苦しくてささりながらも最後まで止まらなかったです。こういう競馬を覚えてきて、息が入って競馬ができれば、このメンバーでもやれる力はあります」
(取材:米田元気)
ラジオNIKKEI