「
フェブラリーS・G1」(23日、東京)
2年連続でJRA最優秀ダート馬に輝いた
レモンポップが引退し、不在となった国内ダートマイル最強の座を狙う精鋭が集まった一戦。前哨戦の根岸Sを4馬身差で圧勝した
コスタノヴァは19日、美浦Wで3頭併せを決行し、さらなる状態アップを伝えた。一方、栗東坂路では昨年の
武蔵野Sを制した
エンペラーワケアが好仕上がりを伝え、音無師のラストG1挑戦となる
サンデーファンデーも好タイムで状態の良さをアピールした。
攻めの姿勢を貫いた。根岸S覇者
コスタノヴァは、美浦Wで3頭併せ。向正面は僚馬を前後に置いて折り合うと、抜群の手応えで直線に向く。ウッドチップを蹴り上げる走りは迫力満点。最後まで持ったまま、内の
アトリウムチャペル(4歳1勝クラス)に半馬身先着、外の
ヒップホップソウル(5歳オープン)と併入し、6F84秒1-38秒5-11秒6をマークした。
前走から中2週。デビュー以来、これだけ間隔を詰めるのは初めてだが、木村師は「厩舎に置かせてもらい、体調を毎日見ながら出走するに値するものかどうか判断させてもらいました」と
ゴーサインを出した経緯を説明する。その上で「馬が元気か、道中で乗り手の指示に従えるか、ゴールに向かってしっかり頑張れるか」と最終追いで課した3つのテーマをクリアしたことを確認。調教役の太田助手も「率直な感触としては、前走より一段上がったかなと感じています」と手応えを伝えた。
東京ダートでは5戦全勝。抜群のコース実績を残すが、指揮官は「自信にはならないですよ。小心者だから(笑)。そういう分析は皆さんに任せます」と一笑に付す。それでも3走前の欅Sでは2キロの斤量差があったとはいえ、今回の有力馬
エンペラーワケアに完勝している。
4馬身差で圧勝した前哨戦を振り返り、太田助手は「欅Sの時からもう一段上のステージへと思っていた馬。強かったけど、予想以上ではない。こういう馬になってほしいというつもりでやってきました」ときっぱり。ダート路線の頂点獲りへ、この勢いは止まらない。
提供:デイリースポーツ