「
フェブラリーS・G1」(23日、東京)
昨秋の
武蔵野Sを制した
エンペラーワケアは19日、栗東坂路で単走。力みもなく軽快な身のこなしでさっそうと駆け上がり、4F53秒6-38秒8-12秒5のタイムを刻んだ。
見守った杉山晴師は「いつも通り、馬なりで。時計は出ていないですけど十分です」と予定通りを強調。それもそのはずだ。横山武が騎乗した1週前には栗東坂路で4F50秒0、ラスト2Fは11秒9-11秒6の加速ラップを刻む抜群の攻め。当週は微調整で問題ない。
昨年は3連勝で前哨戦の根岸Sを制しながらも直前で回避。「使いたかったが疲れがあった。そこから切り替えて1年。体質の弱さもありましたが、ようやく馬体の成長も追いついてきたと思います」と手応えを示す。
初の千六も前走の
武蔵野Sでクリア済み。G1タイトル奪取に向けて視界は開けている。「直線はヒヤッとしましたが、『負けるかも』と思ったところから力強く伸びましたね。改めて『強い馬だな』と再認識しました」。1年越しの大願成就へ機は熟している。
提供:デイリースポーツ