3月2日のレースを最後に定年となる河内洋調教師が、
チューリップ賞(3歳牝・GII・芝1600m)の
ウォーターガーベラ(牝3)でラスト重賞に挑む。
河内調教師は騎手として
JRA通算14940戦2111勝。GI勝利は22を数え、86年には
メジロラモーヌで牝馬三冠を達成。00年には
アグネスフライトで悲願のダービー制覇を果たした。そして調教師としては05年に開業し、
JRA通算4815戦383勝。今年の
東京新聞杯の
ウォーターリヒトで
JRA重賞7勝目を挙げている。また、23年の
JBCレディスクラシックを
アイコンテーラーで制したのは記憶に新しいところだ。
チューリップ賞には
ウォーターガーベラを送り込む。
ウォーターリヒトの半妹となる血統馬。前々走の
シンザン記念は牡馬相手も何のその、後方から脚を伸ばして3着に食い込んだ。前走の
きさらぎ賞は番手追走で最下位の10着に終わったが、末脚を生かす形なら巻き返し可能だろう。
母と祖母を筆頭に、
ウォーターガーベラの一族には河内調教師が手掛けた馬がズラリと並ぶ。そんな「ゆかりの血統」のホープが、ここ一番で弟弟子の
武豊騎手と初タッグ。役者は揃っただけに、是非ともラスト重賞をモノにしてほしい。