重賞3勝の実績を誇る
ボッケリーニ(牡9、栗東・
池江泰寿厩舎)が、
中山記念(4歳上・GII・芝1800m)の史上最高齢制覇を狙う。
ボッケリーニは
父キングカメハメハ、
母ポップコーンジャズ、母の
父ダンスインザダークの血統。母は03年の
スイートピーSで2着、
オークスで6着の活躍馬。全兄の
ラブリーデイは15年の
宝塚記念と
天皇賞(秋)を制するなど重賞を6勝している。
ここまで31戦7勝。重賞は20年の
中日新聞杯、22年の
目黒記念、23年の
鳴尾記念と3勝している。その一方で詰めの甘さが顕著だ。抜け出すと気を抜く面があり、重賞の2着は何と8回。とりわけ23年の秋以降の5戦のうち、
京都大賞典、チャレンジC、AJCC、
鳴尾記念の4戦は全てタイム差なしの2着となっている。昨年8月の
札幌記念を競走除外となったため、今回は同6月の
鳴尾記念以来、約9カ月ぶりの実戦。しかも2000m未満を走るのは21年の
中京記念以来、実に約3年8カ月ぶりとなる。それだけに楽な戦いにはならないだろうが、力を出し切れれば上位争いになっていい。
今年で99回目を迎える
中山記念だが、最高齢制覇は07年の
ローエングリンと09年の
カンパニーの8歳。9歳以上は一度も勝ったことがなく、
グレード制が導入された84年以降に限ると、8頭が出走して08年の
アサカディフィートの10歳での5着が最高着順となっている。
ボッケリーニはレース史に新たな1ページを刻むことができるか。衰え知らずの古豪の、若手に負けない熱い走りを期待したい。