「
フェブラリーS・G1」(23日、東京)
2番人気の
コスタノヴァが新たな砂のマイル王に輝いた。初コンビのR・キング騎手(34)=豪州=は金曜深夜にサウジアラビアで騎乗後、日本に戻るハードな日程ながら、女性騎手として初めてJRA・G1制覇を達成した。管理する
木村哲也調教師(52)=美浦=は開業以来初のダートG1勝利でJRA・G1・12勝目。2着には5番人気の
サンライズジパングが入り、1番人気の
ミッキーファイトは3着に敗れた。
◇ ◇
今年一発目のG1だったけど、波乱はなかったね。ダートはやっぱり力のある馬が来る。変に飛ばす馬もいなかったから流れも難しくなったし、ごちゃつくこともなかった。1~5着馬はみんな実力馬でしょ。穏やかな流れで、皆が力を出し切れていると思うね。
勝った
コスタノヴァは(スタートの)出が悪かったんだけど、キング騎手がすぐに切り替えて芝の上で挽回した。道中は内に入れて4、5番手のいい所を走ってこられた。ちょうど1番枠の
エンペラーワケアと並ぶような形だったけど、3~4角で早めにスムーズに外に出せた。ジョッキーも東京が得意なのか、上手に乗っていたと思う。
エンペラーワケアに関しても力はあると思うんだけど、外に出せなかったのが痛かったのか…伸びが案外だったね。
2、3着には4歳馬の2頭が入った。サウジCで同世代の
フォーエバーヤングが勝ったばかりだけど、あのレースもすごかったね。
ロマンチックウォリアーを最後よく差し切った。やっぱり力がある世代なんだろうけど、個人的には2着の
サンライズジパングが気になったね。上位馬がある程度の位置につけられたのに対して、道中はケツあたりを走っていたから。幸君がうまく内を突いたとはいえ、あの位置からよく差してきている。もうすぐ引退の音ちゃんは惜しかったけど、馬は本当に強いよ。(元調教師)
提供:デイリースポーツ