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武豊騎手が魅せた2度の「3連覇」 “弥生賞男”と呼べる無類の強さ

  • 2025年03月03日(月) 07時30分
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 JRAの重賞を363勝もしている武豊騎手だが、とりわけ弥生賞には無類の強さを誇っている。これまでに22回騎乗して98年のスペシャルウィーク、05年のディープインパクトなど、歴代最多の8勝。その中から今回は96~98年と05~07年の2度の3連覇を振り返る。

 武豊騎手は90年代の弥生賞を席巻した。初参戦だった93年こそナリタタイシンで2着に終わったが、2回目の騎乗となった96年にダンスインザダークで初制覇。これぞサンデーサイレンス産駒と思わせる切れ味を引き出し、初タイトルに導いた。続く97年はランニングフリー産駒ランニングゲイルを駆って、向正面での大捲りを敢行。4角先頭から後続を寄せ付けず、3馬身差の圧勝だった。そして98年にスペシャルウィークで3連覇達成。セイウンスカイキングヘイローとの初の3強対決を制し、3カ月後の自身のダービー初制覇につなげることとなる。ちなみに翌99年はアドマイヤベガで2着。惜しくも4連覇はならなかったが、90年代の弥生賞では【3-2-0-0】という素晴らしい成績を残した。

 2回目の3連覇は05年のディープインパクトから始まった。2着のアドマイヤジャパンとの着差は僅かにクビだったが、内容は単勝1.2倍の圧倒的支持にふさわしい完勝。一部のファンからは、早くも「三冠当確」の声が挙がることとなる。続く06年は1.6倍のアドマイヤムーンで悠々の差し切り。そして07年は1.7倍のアドマイヤオーラココナッツパンチとの追い比べを制し、2回目の3連覇達成となった。強調したいのは3頭全てが単勝1倍台だったことで、「さすがは全盛期の武豊騎手!」と唸らされる。

 昨年に続き、今年も武豊騎手は弥生賞には参戦しない。20年のサトノフラッグを最後に勝利から遠ざかっているが、いつの日か9勝目、さらには大台の10勝目に到達することを期待したい。

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