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チューリップ賞・G2」(3月2日、阪神)
牝馬クラシックを目指す乙女たちが、
リニューアルされた阪神競馬場に集う。何と言っても注目は、昨年の阪神JFで2着に入った
ビップデイジー。強烈な末脚が武器の
サトノダイヤモンド産駒が、同舞台で行われる
桜花賞に向けて、どんなパフォーマンスを披露するのか。
世代屈指の末脚自慢が牝馬クラシックに向けて弾みをつける。
ビップデイジーは新馬戦、紫菊賞をいずれも上がり3F最速の末脚で連勝し、阪神JFは8番人気ながら上がり3Fタイム2位の脚を使い2着。勝った
アルマヴェローチェが外をスムーズに追走したのに対し、最内枠から直線で外へ持ち出されるロスがあったことを考えれば、末脚は決して2歳女王にも引けを取っていない。
阪神JF後は本番と同じコースの
チューリップ賞への参戦を早々に決定。松下師は「前走は最初、忙しい感じがありましたが、上手に競馬をしてくれましたね」と振り返りつつ、「逆算して調整してきて、帰厩後も順調にきています」と中間の様子を説明する。
1週前追いでは、幸を背に栗東坂路で4F53秒1-38秒5-12秒2。僚馬を2馬身追走すると加速ラップで首差先着し、順調な仕上がりをアピールした。師も「時間帯を考えてもしっかり動けていました。単走だと動きませんが、併せると動いてくれますからね」と目を細める。
2歳女王へのリベンジ、そして父
サトノダイヤモンドの初G1制覇に向け、前哨戦で負けるわけにはいかない。「開幕週で芝の状態はいいと思うので、その馬場がどうかですね。それでも
桜花賞へ向けて格好はつけたいと思っています」。リフレッシュされた仁川のターフで、磨きをかけた末脚を爆発させてみせる。
提供:デイリースポーツ