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【中山記念】鮫島師 リフレーミングでラスト重賞有終Vだ 忘れられない「猛獣」シルクフェイマスと果たした重賞初Vの記憶

デイリースポーツ
  • 2025年02月26日(水) 06時00分
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 「中山記念・G2」(3月2日、中山)

 馬なくしては語ることのできない半世紀だった。3月4日に定年を迎える鮫島一歩調教師(70)=栗東。「あっという間だったような気もするね。やり切ったというより、もっと勝ちたかった気持ちがある」。刻一刻と迫るホースマン人生との別れを前に、競馬への情熱は冷める気配がない。

 馬とは無縁の環境で育った師。大きな転機は高校1年生の夏休み。在学していた学校に馬術部が新設され、興味を持って入部したことだった。「本当に馬と出会ったのはたまたま。ただそのなかでもやっぱり“馬が好き”という気持ちがありました」と、一貫していたのは馬への深い愛情だ。

 ここまで着実に勝利を積み重ね、重賞26勝を含むJRA通算591勝。悲願のG1初制覇を果たした17年エリザベス女王杯モズカッチャン)はもちろんだが、04年日経新春杯で厩舎に重賞初Vをもたらしたシルクフェイマスも忘れられない一頭だ。「最初に厩舎を盛り上げてくれた。猛獣みたいな馬だったよ。自分の車を蹴り飛ばされたこともある」と苦笑いを浮かべながらも、どこかいとおしそうに口にした。

 調教師として愛馬を送り出す最後の週末。中山記念にはリフレーミングと挑むが、「シルクフェイマスと匹敵するくらい気性が荒くて去勢をしないといけないかなと思っていたほど。厩舎でいろいろ工夫してここまで来られた」と道のりを振り返る。「間隔はあいているけど、万全の状態。勝ってほしいのはもちろんだけど、まずは無事に帰ってきてほしい」。酸いも甘いも馬とともに経験してきた。ラストウイークに花道を飾ってみせる。

 ◆鮫島一歩(さめしま・いっぽ)1954年4月12日、鹿児島県出身。鹿児島南高から酪農学園大へ進み、卒業後は北海道の増本牧場で勤務。79年4月に栗東・増本豊厩舎で調教助手となる。99年に調教師免許を取得し、00年3月に栗東で開業。04年日経新春杯シルクフェイマスで制し、JRA重賞初勝利。17年エリザベス女王杯モズカッチャンで制し、G1初勝利。06年優秀調教師賞(関西)。JRA通算7216戦591勝(うち重賞はG11勝を含む26勝、25日現在)。

提供:デイリースポーツ

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