暮れの阪神JF、そして本番
桜花賞と同じコースで行われる重要
ステップレースで、上位3着までに
桜花賞への優先出走権が付与される。過去10年間で、このレースを
ステップに
桜花賞へと挑んだ馬は[2-8-5-33]。近年は前哨戦を使わないケースも増えているが、本番を占ううえでは見逃せないレースだ。
◎
マイエレメントは新潟競馬場芝1600m優勝馬。この時は半マイル通過48.6秒のペースを中団待機。最後の直線では余裕を持って外に持ち出されると上がり33秒3の末脚で抜け出した。続く
アルテミスSは痛恨の出遅れ。控えて直線勝負に賭けたが、レースラップの最後の2ハロンが11.1秒、11.0秒ではお手上げだった。2着とタイム差なしまで追い詰めたのだから評価を落とす必要はない。改めて期待したい。
〇
ビップデイジーは阪神JF2着。最後は勝ち馬の決め手に屈する形になったが、3着馬に0.3秒差。小柄な馬ではあるが、最内枠から立ち回りのうまさを見せた。中京競馬場芝1600mのデビュー戦で破ったのは
ウォーターガーベラで、デビュー2戦目の紫菊賞では1000m通過が62.6秒のペースだったとはいえ、最後3ハロンが加速ラップの流れを外から差し切った内容は評価したい。
▲
フェアリーライクは京都競馬場芝1800m未勝利戦優勝馬。このときは開幕週だったとはいえ半マイル通過47.4秒のペースを手応えよく追走し、最後は11.9秒、11.6秒の流れを楽に抜け出し、最後は抑える余裕もあった。中京競馬場2000mのデビュー戦も前が残る流れを断ち切るように0.1秒差2着。前進気勢が強い馬だけにワンターンコースの方が競馬がし易そうで、距離短縮も味方に出来そうだ。
△
クリノメイは
サフラン賞優勝馬。このレースで1番人気0.1秒差5着だったのが
エンブロイダリーだった。まだ課題を多く残す馬だが、前走の阪神JFはゲートで立ち上がって外枠発走。あのレースは参考外として今回のレースぶりに注目したい。
つわぶき賞、そして
紅梅Sの内容が良かった△
ナムラクララと、
シンザン記念における末脚が印象的な△
ウォーターガーベラ。そして1戦1勝の3頭の中からは12.4秒、12.0秒、11.3秒の加速ラップでまとめた△
ルージュソリテールに注目したい。