4月末からホッカイドウ競馬で、6月には
中央競馬でも新馬戦がスタートする。昨年は
サートゥルナーリア産駒が27勝、
ナダル産駒がダートで次々に白星を挙げて話題を集めた。新種牡馬の活躍は2歳戦線での見どころのひとつだが、今年デビューを迎える注目の産駒といえば。
サトノジェネシスは現役時代に4戦3勝で重賞タイトルは無いが、その血統背景から父としての活躍が期待される。
サトノジェネシスは
父ディープインパクト、
母マルペンサ、母の
父Orpenの血統。全兄
サトノダイヤモンドは16年に
菊花賞、
有馬記念を制した。同年に死亡した母にとって最後の仔となる。18年10月にデビューを迎え、同年11月に初白星をマークすると、続く年明け2月のゆりかもめ賞で連勝。その後は2年3カ月の長期休養に入ったが、復帰戦となった21年5月の条件戦で3勝目を手にした。良血の素質にたがわぬ走りを見せ、その後の飛躍も期待されたが、同レースがラストランになった。
引退後は血統背景が評価され種牡馬入り。全兄
サトノダイヤモンドの種付け料が300万円だった当時、
サトノジェネシスは30万円に設定されたこともあり、初年度は42頭の繁殖牝馬を集めた。うち23頭が血統登録されている。全兄弟で種牡馬入りといえば、
サドラーズウェルズと
フェアリーキング、日本では
ディープインパクト・
ブラックタイド・
オンファイアなどが有名。最近でも
レッドベルオーブ、
レッドベルジュールなどの例がある。
現役時の成績では兄におよばなかったが、種牡馬としては追いつき、追い越すことができるか。
キタサンブラックを出した
ブラックタイドのように、新たなステージで活躍を見せてほしい。